text
水も滴る(ひばむく)
「雲雀くん雲雀くん、デートしましょう!」
「ワオ。いきなりどうしたの」
「『アメ横』というところにいきたくなりました。デートしましょう!」
「やだよ、こんな日にそんなとこまで行くの」
「なぜですか!僕は今日、今すぐいきたいです」
「明日でもいいじゃない。昨日だって何もせずにチョコレート食べてたくせに、なんでよりにもよってこんなどしゃ降りの日に行きたがるの。」
「昨日は行きたいと思わなかったんです!明日では間に合いません。今すぐ行きますよ。早く用意してください」
「珍しく朝早く起きたと思ったら…大体アメ横なんて買い物の用事ないと行く意味がないと思うんだけ……骸、まさかチョコレート買いにいくつもりじゃないよね?」
「な、なにを言ってるんですか!僕はただ純粋にデートがしたいだけですよ」
「テレビでチョコレートの叩き売り特集でも見たんだね」
「……チョコレートが買いたいというのもありますけど、雲雀くんとデートしたいという気持ちも本当ですよ。チョコレートなんてそのへんのスーパーでも売ってますし…」
「ちょ、むくろ?」
「雲雀くんひどいです…もういいです。ひとりでコンビニいってきますから」
「もう、しょうがないね。いってあげるよ」
「いえ、雲雀くんにイヤな思いをさせてまで…」
「イヤじゃないよ!骸とでかけるなんて久しぶりだし、骸がそんなに僕とデートしたいなら、僕だってしたいしね。ほら、めそめそしてないで早く行くよ」
「ひ、雲雀くん…!ありがとうございます!」
====================
ちょろすぎる雲雀さん
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!