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携帯電話って便利だけど不便(ひばむく)
「あ、骸?今どこで何してるの」
『雲雀くん?なんですか急に電話なんかしてきたと思ったら浮気調査ですか』
「急にどころかもう3時間くらい前からかけ続けてるからね。あ、もう留守電メッセージいっぱいらしいんだけど。いくら僕の声削除したくないからって溜めたままじゃ留守電の意味ないよ」
『寝言は死んでからいって下さい。昨日全件消去したばかりなのに、もういっぱいにしちゃったんですか?あ、携帯の中に雲雀くんがいっぱいだと思ったら折りたくなってきました』
「お勧めは8件目ね、いろいろ詰め込んだからよく聞いて。おかずにしていいから」
『ちょ、まさかまた人の留守電に卑猥な声吹き込んだんじゃないでしょうね!?』
「まさか。僕がそんなことすると思う?変態じゃあるまいし」
『しました。つい2週間前にオ○ニーの実況吹き込みましたよね。僕の携帯が最新機種なのも、データが全部飛んだのも、雲雀くんが変態だったせいです』
「違うよ、あの時は普通に用事があって電話したのに骸が誘ってきたんだよ」
『発信音のあとに!お名前と!ご用件を!その言葉に誘われたとでも!?』
「ちゃんと名前も用件も入ってたでしょ?」
『発信者の名前です!僕の名前を連呼されても誰からの電話か分からないじゃないですか!』
「でも骸、僕からだってわかったじゃない。ワオ、愛の力ってすごいね」
『ぶっかけたい、とか中で出したいとか、挙げ句の果てにフィストしてみたいなんてつぶやきながら公開オ○ニーする人間なんて僕の周りに一人しかいません。』
「骸にとって唯一の存在なんだね、僕にとっても骸は唯一だよ」
『雲雀くんのような気持ち悪い変態がまだいるなんて考えただけで吐きそうです』
「大丈夫、僕は一人だから迷う必要なんてないよ。骸は僕だけを見ていればいい」
『会話が成立してるようで全くしてません…』
「あ、そうだ。骸、今どこにいるのさ」
『沢田家です。沢田綱吉の部屋でチョコレート食べてます』
「は?なんで沢田ごときが骸と同じ空気吸ってるの」
『獄寺隼人と山本武もいます。一言ずつ貰いますか?』
「いらないよ、僕はそんなやつらの声を耳元で聞きたくない。それより早く帰ってきなよ」
『なんだとてめー!俺らだっててめーの気持ち悪い性癖聞かされてげんなりなんだよ!十代目なんてさっきから放心状態なんだからな!』
『なぁなぁ骸、ふぃすとってなんだ?』
「……」
『おやおや、山本武はフィストを知らないんですか?まぁ君はやめたほうがいいでしょうね。獄寺隼人が壊れてしまいます』
『なんで俺なんだよ!?おま、自分が雲雀とできてるからって俺まで男とくっつけようとするんじゃねぇ!』
『くふふ、照れなくていいのですよ。』
『黙 れ ! !』
『僕でよければ練習台になってあげますよ。僕は山本武よりは小さいですから』
『だから気持ち悪い想像すんじゃねぇ!!寄るなエロ魔神!!』
『くふふ、なんか燃えてきました。これが攻めの心境というものですか』
『てめぇええそのヘタ引っこ抜くぞ!!!』
『なぁひばりーふぃすとってなんだよー』
「……今すぐ迎えに行く」
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雲雀さんは骸さんの声だけでいけます←
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