桃色のシャンプー(立波、R-15) 久しぶりにポーランドと一緒に風呂に入った。 ぽちゃん、先に湯船に入ると洗い場でポーランドがこちらを見てにやにやしている。視線を逸らして裸を視界の外にやると、つまんねーの、ポーランドの呟きが風呂場に響いた。 カシャン、ポーランドがノズルを押すとピンクのシャンプーが出てくる。こんなのどこで売ってるんだろう。俺のは普通の、白いやつなのに。 「りーとー」 「なんだよ」 「体、洗って?」 頭を泡だらけにしながらポーランドは甘い声でねだった。泡立った泡すらピンクなので、本当にどこで買ったんだと思わなくもない。 まあ似合うが。 「やだよ」 「なんでぇ?」 「…なんかえろいじゃん」 「それはリトがー、えろいと思ってるからでー」 要は変態? ポーランドの言い方にカチンときたが、キレて良い試しになったことはないので、自分を抑える。 ざあっと髪を洗い流してポーランドはほら、共用のボディーソープを手に取る。とりあえず首を振ると、一瞬にやぁと笑いやがった。 何企んでるんだ、こいつ。 「じゃあ、リトは見てればいいし」 カシャン。ノズルを叩いて白い液体を手に広げる。それをそのまま肌に滑らした。 手で直接かよ。 「…んっ」 白くて細い指が胸の尖りを撫でる。小さく息を漏らしたポーランドは、ソープを足してゆっくりと指を腹の上に滑らしていく。 なんとも言えない、官能的な様だった。 「…リト」 か細い声。甘さを含んだ声に思わず手を伸ばして赤く上気した頬に触れる。 「…もう」 指は太腿を撫でていて、テラテラと光っている。指が内腿に触れたところでシャワーをぶっかけた。 さすがにこれ以上はヤバイ。 「ぶっ!なんだし!」 「なんだじゃないよ、ほら背中洗ってあげるから」 湯船から上がってスポンジを手に取る。ソープを垂らして泡立てて。ブチブチと文句を言う白い背中を擦る。 「なん、気に入らんかった?」 「…あのねぇ」 そのまま腕も泡だらけにしてやる。素直に言われた通りに腕を動かすポーランドを引き寄せて、キスをする。 「…今煽らないで。お風呂出たら相手してあげるから」 「…なん、ヤる気じゃん」 するり。ポーランドの手が下肢に伸びたのを見つけてもう一度、引き寄せた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |