おやすみ、また明日(仏米)
ふわぁ、大きな欠伸をしてアメリカはフランスの胸に頭を寄せる。優しく髪を梳かれて、心地よさに頬が弛む。うっすらと瞳を開けると、フランスが首を傾げるのが見えた。
「どうした?寝ないの?」
「…まだ起きてたい…」
「どうして?」
「フランスともっと一緒にいたいよ」
素直に告げればフランスは瞳を丸くして、それからにっこりと笑った。額にキスを落として、そのままゆっくりと喋る。
額がくすぐったい。
「大丈夫、寝てる間にどこにも行かないから」
「…んー、わかった」
少しだけ離れたフランスにキスをして、アメリカはゆるゆると瞳を閉じる。しばらくして寝息が聞こえれば、ふふ、フランスは笑う。
「心配性。大丈夫だから」
重い頭を上げさせて腕を差し込む。もう片手でぽんぽんと腹を撫でながらフランスも眠りに付く。
「おやすみ、また明日」
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