[携帯モード] [URL送信]

小説
串ヨグ若者言葉でネクロニカ08

英「僅かな休憩の間のお喋り。廊下に響く笑い声は、少女達を少しの間だけ現実から目を逸らさせた。
だがそれも直に終わり、進まなければ何も終わりはしないことを思い出す」

香「さて…下に行く的な」
羅「う、うん」

英「アンデット達が登ってきたからには下には数倍はいる可能性が高い。その考えに至ったフィオレの顔がひきつる。そのフィオレを宥めるようにエミーリアは頭を撫でる」

勃「フィオレ、大丈夫なんだわ。バレないように静かに外に出ればいいだけなんだわ」
波「ね、一緒に行こう?」
羅「…うん」

英「マリの言葉と共に差し出された小さな手をフィオレはしっかり掴む。全員が体を寄せ合って血濡れた廊下を進む」


英「今さらだが、どっちの階段降りるんだ?」
羅「えっ、選んだ階段によってはイベント違うの?」
英「…秘密だ」
波「アンデットが登ってきた方でいいんじゃね?まだいるなら分かりやすい方が楽やし」
香「戦闘は普通1回。eventが起こるならパーツ壊れる系の罠…」
勃「なら尚更アンデット登ってきた方がいいじゃん。あんな大所帯で登ってきて罠1つも発動しないとか無理じゃね?」
羅「…じゃあそっちで」
英「了解」


英「アンデットが登ってきた階段。罠や敵がいないかどうか慎重にドール達は進む。
何事もなくボロボロの階段を降りた先。1階は2階よりもさらに風化や破壊が進んでいた。
構造は2階と同じだが、ドール達がそれぞれ目覚めた部屋と同じ2部屋は崩れた壁や壊れた家財で入れなくなっていた。そして廊下の先には」

羅「…あ、ドア」

英「開け放たれた蝶番の壊れた扉があった。外からの風にカタカタと揺れている」

香「…あそこから入ってきた的な?」
勃「っぽいね」
波「部屋確認して早く出よう?」
香「そうっすね」

英「入れる部屋…上の階では血の海だった部屋に向かう。扉はなく、すぐ中を覗くことが出来た。
…中には何もなく、ボロボロと壁が腐食し崩れかけているだけだった」


羅「ほんとに何もない?」
英「行動判定するか?藪蛇して変なの出ても知らねーぞ」
波「つーことは、行動判定すると設定してないから無理矢理狂気判定行わせるってことか?」
英「否定はしない」
香「なら何もせずに外に出た方が賢明ってことっすね」
勃「じゃあ出よう。もうここには用ないし」
羅「あ!イギリス、こんな風に出来る?(かくしか)」
英「ほうほう」
勃「…小学生か」
波「アリスらしいっちゃアリスらしい」
香「女子!って感じ」
英「じゃあそんな感じで描写するぞ」


英「何もないことに疑問や不安を抱くが、何もないなら用はないとドール達は外を目指す。
あと一歩、と言うところでフィオレが立ち止まる。白い頬をほんのり赤く染め、はしゃいだように声を上げた」

羅「ね、みんなでせーので出ようよ」
勃「…入り口狭いよ?」
羅「大丈夫だよ、ほら立って!」
波「…私ここ」
香「はじっこ狭いっす」

英「一列に並んだ少女達は互いの顔を見合せ、手を繋ぐ。身を寄せて手を繋いで、狭い出口を見やる」

羅「じゃあいくよー!…せーのっ!」

英「フィオレの声と共に少女達は一斉に足を踏み出す。跳ねるように外と中を繋ぐ線を越えた。
…着地した足は柔らかい土を踏み締める。建物の外は深い森の中だった。黄土色に変色した雲を浮かべる空は暗い色。遠い空が僅かに白く染まっており、それが明け方だとドール達に知らせる。鬱蒼とした森からはキチキチと"何か"を擦らせる音がする。斜面になっている地面は枯れて落ちた葉が腐って積み重なっていた。柔らかさと共に僅かに腐臭がした」

全「「…」」

英「これがドール達が初めて見る外の世界だった。全員が自分の中にある、青空や柔らかな若葉のイメージがガラガラと崩れていく」
*狂気判定 -1

フィオレ 10-1=9 成功

エミーリア 6-1=5 失敗
→マリ ○○●●→○●●●

シャンメイ 10-1=9 成功

マリ 6-1=5 失敗
→フィオレ ○○●●→○●●●


勃「ああ…夜明けなのに、暗いんだわ」
波「寂しい…ね」
羅「ここ山…だね。ってことは下って行けば街や人に会えるかな」
香「必ずしも生きている人に会えるとは限らないけど」
羅「やだっ、大丈夫だよ!きっと会えるし、あたし達の記憶だって戻るって!」
波「…うん。そうだといいなぁ」
勃「じゃあちょっと怖いけど、森の中を通って下るんだわ」


*対話判定

フィオレ
エミーリア 4 失敗
シャンメイ 10 大成功
 →○●●●→○○●●
マリ 10 大成功
 →○○●●→○○○●

エミーリア
フィオレ 5 失敗
シャンメイ 5 失敗
マリ 10 大成功
 →○●●●→○○●●

シャンメイ
フィオレ 3 失敗
エミーリア 6 成功
マリ4失敗

マリ
フィオレ 8 成功
 →○●●●→○○●●
エミーリア 7 成功
シャンメイ 1 大失敗


*未練変更(任意)

フィオレ
シャンメイ 8 保護
マリ 8 保護

エミーリア
マリ 2 独占


*未練変更(強制)

マリ
シャンメイ 9 憧憬


英「まずフィオレから。今向けている未練はシャンメイに"信頼"、マリに"嫌悪"だったな。変えるか?」
羅「あ、どっちも変える!"嫌悪"は発狂するとまずいから絶対変えるつもりだったし、行動値下がるから"信頼"もやだ」
波「まあ盾として守るって決めた〜みたいな決意あったし、妥当じゃね?」
英「じゃあエミーリアは…」
勃「変えない。パーツ損傷は痛い」
香「"恋心"なら自分がパーツ損傷するだけでいいっすからね」
英「んー、残りはマリだけか。強制な」
波「"依存"から"憧憬"かー」
勃「戦ってるの見てかっこよかったとか?手繋いだりしてたし」
羅「って言うか、今さらだけど、シャンメイってボーイッシュな女の子だよねー。オレっ娘だし」
香「だって"私"とか有り得ない的な」
勃「釘バット持ってるから、ソフトボールやってたとか?」
波「武器から過去連想するとか、NCが喜ぶだけだと思うんよ」
英「ネタをありがとう」
香「これでシャンメイの過去はスポーツ少女に…」
英「上手く調理してやるからな(にっこり)。
対話判定終わったから、最後に描写して終了な」


英「明け方のはずなのに暗い森へと向かうフィオレは、自分を守るために戦ってくれた2人を見る。
小柄な体に不釣り合いな程に大きな銃器を背負いながら、シャンメイに寄り添って歩くマリ。シャンメイは手に持つ釘バットで葉を薙ぎ払っている。
彼女達は敵に立ち向かって自分を守ってくれた。でも、自分は敵からの暴力を防ぐことが出来る」

羅(まだ立ち向かう程の勇気はないけど…でも…)

英「自分だけ震えている訳にもいかないのだ。だから、2人のことを守ろうと決めた」

羅「…もちろんエミーもね」
勃「んー、何がー?」
羅「なんでもないよ。ほら急ごう、置いてかれちゃう!」
勃「あ、待って!」

英「エミーリアと手を繋いで走って行けば、森の入り口を作って2人が待っている。何があっても4人でいれば、どうにかなるとフィオレは確信していた」


ネクロニカシナリオ
*人形の目覚め 終了


英「…これで第一話、終了だ。お疲れ様でした!」
3人「「お疲れ様でした!」」
英「次は寵愛点を渡すぞ。今回の総悪意点は14点だ」
波「ほんと低いしマジで!」
羅「それを人数で割って…切り捨てだから…1人3点!?」
英「まぁ最初だから…」
香「言い訳とかnothing」
勃「で、達成したカルマごとに2点加算するから」


*達成カルマ

1.部屋から出る
→フィオレ エミーリア

2.少女2人を部屋から出す
→シャンメイ マリ

3.記憶のカケラを獲得する
→フィオレ シャンメイ


羅「フィオレとシャンメイが4点、エミーリアとマリが2点だね」
波「オレ合計5点か…」
香「7点…」
勃「しょっぱい…」
羅「でも最低限未練の変更や狂気点回復出来るから、そんな悲観しなくても」
英「次は二桁いくよう調整するから覚悟しとけよ」
香「森の中シナリオ…蟲…あっ(察し)」
英「メタ読みすんな。
最後にそれぞれが向けてる未練と狂気点の整理するぞ。ちゃんと確認しろよ」


*未練と狂気点

フィオレ 寵愛点:7点
エミーリア 保護 ○●●●
シャンメイ 保護 ○○●●
マリ 保護 ○○○●
たからもの 依存 ○○●●

エミーリア 寵愛点:5点
フィオレ 執着 ○●●●
シャンメイ 対抗 ○●●●
マリ 恋心 ○○●●
たからもの 依存 ○○●●


シャンメイ 寵愛点:7点
フィオレ 独占 ○○●●
エミーリア 依存 ○●●●
マリ 友情 ○○●●
たからもの 依存 ○○●●


マリ 寵愛点:5点
フィオレ 保護 ○○●●
エミーリア 恋心 ○○●●
シャンメイ 憧憬 ○●●●
たからもの 依存 ○○●●




第2話に続く

[*前へ][次へ#]

11/24ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!