◆死灰屠り(完/連)
プロローグ
◆◇◆
……ドォォーン……ドォォーン……ドォォーン……
低音で、身体の内部までビリビリと響いてくる。
その音は近付いてくるかのように徐々に大きく、そして激しくなって……
男はカバッと起き上がり、深く息を吐きながら頭を抱えた。
冷や汗で身体と寝間着がペタリと密着しているのが気持ち悪い。
ベットの脇に置いてある目覚まし時計に目をやると深夜の三時半を回った所だった。
「またか……」
男は酷く憔悴しきった声でポツリと呟くと、臓腑の底からまた一つ溜め息を吐いた。
◇◆◇
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