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SHORT
俺達の 1st love # 初体験(キョンside)


 
 
この小説は18禁表現を
含んでいます。
 
18歳未満の方は
ご遠慮下さい。
 
 
 
古キョンです。
「僕達の 1st love #」の
キョン視点。
 
 
 
■俺達の 1st love
 
 
 
古泉と付き合うようになってもう1ヶ月が経とうとしていた。
 
付き合い始めたと言っても、
普段の生活にほとんど変わりはなかった。
 
そりゃキスくらいならしたことはあるが、
それ以外の変化はなし。
いつものように団活をし、
いつもの分かれ道で手を振って別れる。
 
正直、拍子抜けしていた。
 
古泉に告白され、それに承諾した時、
まぁそれなりの覚悟はしていたのだ。
何の覚悟かは聞かないでくれ。
 
それなのに、
古泉は全く手を出してこない。
出してほしいわけじゃないが、
なんか意外だった。
だってあいつ、
独占欲強そうだし。
 
そんなことを思っていた矢先…
 
古泉から
僕の家に来ませんか、
という誘い。
 
断る理由はなかった。
 
隠している関係ということで意識し過ぎなのかもしれないが、
ハルヒに怪しまれないかなんて考えもしたけれど、
普通の友達同士でも
家に遊びに行くくらいあるだろう。
 
ということで、
俺は一度家に行って着替えを持ってから――
そう、泊まる準備をしてから、
古泉の家に向かうこととなった。
 
 
 
今日の古泉は、
やけに落ち着きがなかった。
別に変に慌てていたりするわけではないが、
俺にはわかる、
いつもとの微細な違いだ。
多分、普段よりももっと饒舌のような気がする。
 
風呂上がりになると、
ソファに並んで座っている古泉が長い指を絡めたり離したりと
見た目でも、こいつおかしいだろ…
というような落ち着きのなさを見せ始めた。
 
「…キョン君」
 
意識は完全に古泉だが
目だけはテレビに向けていると
古泉がポツリと俺のことを呼んだ。
 
「な、なんだ?」
 
「…僕は、あなたのことが…
好きです」
 
「んなこと、…知ってる」
 
俺だって好きだ。
そう言いたいのに、
恥ずかしさが邪魔をする。
 
直球ストレートな古泉の言葉に
顔が熱くなるのを感じる。
 
「僕はあなたのことを、
もっと知りたいです。
心も体も…全てを…
僕の言いたいこと、
…わかりますか?」
 
俺だってガキじゃない。
 
古泉の言いたいことって…
その、あれだろ?
やっぱそういうことだろ…?
 
声を出そうとしたが、
今喋るとみっともなく声が震えそうだったので、
小さく首を縦に振った。
 
「その、いいですか?
僕はあなたと…したいです」
 
俺だって…。
 
さっきだってそうだ。
古泉が俺に言うこと全て、
俺もそのまま古泉に返したい。
 
いつも俺は恥ずかしさが勝って何も言えず、
古泉の言葉を受け止めるだけ。
 
俺だってちゃんと、
古泉のこと…
 
「聞くなよ、…そんなこと。
俺だって、お前、と…
し…したいと思ってる…」
 
真っ赤であろう顔を古泉に見られるのが嫌で、
俯いたままでいると…、古泉が俺の肩を引き寄せてきた。
 
ゆっくり近付いてくる古泉を
手で制止する。
 
「…なんでしょう」
 
「ここは嫌だ…その、
ベッドが、いい…」
 
くっそぉぉ〜…
めちゃくちゃ恥ずかしい。
何で俺がこんなことを言わんとなんねーんだ…
 
「…っ……」
 
「こ、いずみっ!?」
 
古泉は俯いていた俺の腕をとり
寝室へと引っ張っていく。
見るからに足の長さが違うせいで、
俺は小走り状態だ。
 
何なんだ、急に…
と言いたかったが、
いつもより全然余裕のない古泉の横顔に、
何も言うことができなかった。
 
 
 
長いキスと、下半身に触れる古泉の手の感触。
全てが初めてだった。
 
「ぅ…あぁっ、も、ぃ…!!」
 
古泉の肩口に顔を埋め、
ビクビクと熱を吐き出した。
 
自分でする時とは比べものにならないくらいの快感に
しばらくはボーッと意識が飛んでいるような
感覚だったが、
理性が戻ってくるにつれ、
段々恥ずかしくなってきた。
 
「キョン君…、大丈夫ですか」
 
ああ…
と掠れた声で答える。
 
「その、続き…いいですか?」
 
続きというのはつまり、
そういうことだろう。
 
「できるだけ、…
痛くしないようにしますので」
 
正直、恐怖感がないわけでは決してない。
ここまでは自分でしたことがあっても、
ここからは未知の領域だ。
 
でも、古泉なら…
 
「っわかった…」
 
 
 
「ぁう…っ、こいず、み…
…っは…」
 
「もう少し我慢してください…
慣れますから…」
 
痛い。
 
そりゃ痛いだろうということは
わかっていたが、
予想以上の痛みだ。
 
それでも徐々に慣れたが、
三本が限界だった。
それに痛みもあるが、
異物感も強い。
 
「キョン君、
今日はここまでにしましょう
初めては辛いですから、
また今度…」
 
少し慣れて広がったのに、
古泉は指を抜こうとしてくる。
 
そりゃ、辛いさ。
辛いに決まってる。
でも…
 
俺は咄嗟に、
古泉のシャツを掴んで引き止めていた。
 
「キョン君…?」
 
…くそ…っ
どう言えば良いんだ…
 
「嫌だ、大丈夫…だから。
最後まで、しろよ…」
 
「ですが、痛いですよ。
少しずつ慣らしていくのが、」
 
「痛くない。いや、痛いけど…
これくらい我慢出来る、し…」
 
古泉のを入れるとなると、
もっともっと痛いんだろう。
今だって、
古泉の指だけでも
強烈な異物感を感じる。
 
でもそれでも…
 
「でも、痛いですよ、
多分、これよりももっと」
 
「いいからっ、大丈夫だって。
俺だってお前と…」
 
口になんて出せないけど、
俺だって古泉のことが、
好きだ。
多分、古泉が俺のことを思っているのと、
同じくらい。
 
古泉が俺と一つになりたいと思ってくれているのなら、
当然俺も思っているに決まっている。
 
そうじゃなければ、
初めから承諾なんてしてない。
 
そんな気持ちをこめて、
ゴニョゴニョと口の中で消えてしまった語尾を
言おうか言わまいか迷っていると、
古泉はそっと、
俺の頬を撫でた。
 
伝わりましたよ、
と言うような
優しげな笑みで。
 
「…わかりました。
でも、我慢出来なくなったらすぐに言って下さい。
絶対にですよ」
 
 
取り出された古泉自身は、
限界まで張り詰めていた。
 
これで途中までで終わらせて、
どうするつもりだよ…
 
「本当に、いいですか?」
 
「…いい」
 
指とは全く比べものにならないほどの質量のものがあてがわれ、
恐怖感がせりあがってきた。
 
怖い、怖いけど…
 
古泉となら、大丈夫。
 
「…っいきますよ」
 
力を抜いて…
と囁かれ、
怖々ながら体を弛緩させた瞬間
 
古泉が一気に押し入ってきた。
 
「…っうぁぁっ…」
 
あまりの激痛に、
思わず古泉のシャツを握りしめる。
 
「…っく…ぅ」
 
上から息を詰めるような低いうめき声がする。
古泉もキツいのだろう。
 
俺はもちろん、
抜けというつもりはない。
それを古泉もわかっているらしく、
ゆっくりと腰を進めてくる。
 
粘膜が引き攣れるような痛みに
無意識に涙が浮いてくる。
 
「っ…はいり、ました…」
 
古泉が
詰めていた息を吐き出す。
笑顔を浮かべているが、
眉は寄っている。
 
「っ…ぁ…っい…」
 
いたわるように優しく抱きしめられ、
柄にもなく…
俺は幸せだと感じた。
 
まともに力の入らない腕で
古泉にしがみつく。
 
「大丈夫ですか、
やっぱり抜いたほうが、」
 
痛い。痛いけど…
 
滅多に見ることの出来ない、
古泉の余裕のない顔。
 
入っている古泉自身からは、
ドクドクと鼓動を感じる。
 
俺は痛いけど、
古泉は気持ち良いのか…?
 
そう思うと、
内臓のせりあがってくるようなひどい痛みも、
なんだか我慢出来る気がした。
 
「っ大丈夫、痛くない…
だから、動けよ…っ」
 
そう言う俺に、
古泉はしばし迷うような表情をしていたが、
 
「っすいません、」
 
余裕のない声で謝り、
腰を動かし始めた。
 
初めこそ痛みが勝ったが、
激しいようで優しい注挿を繰り返されるうちに、
痛みではない変な感覚が込み上げてきた。
 
「ん…っぅ…ぁ…」
 
喉から勝手に嬌声が零れる。
 
「キョン君、
えっと…気持ち良いですか?」
 
「わ…っかんない、けど…
何か、変な感じ…っ」
 
「痛くないですか?」
 
「っ痛くはない、」
 
もう痛みはほとんどない。
ただただ、ゆるすぎる快感に腰がよじれる。
この感覚だけでは、絶頂には程遠い。
 
どうにもできないで
ひたすら古泉のシャツを握る手に力を込めていると、
 
古泉が思い出したように
放置されていてすっかり萎えていた俺自身に指を絡めた。
 
「ぅあ…っ、ぁ、あ…」
 
先端を押すように握り込まれ、
体が勝手に古泉を締め付けてしまう。
 
「…っ…あぁぁっ!?
そこ…やめ、…こいずみっ!!」
やめ、んぁぁっ、…っ!」
 
規則的な律動の中、
古泉がナカのある一点を突いた瞬間、
体中にビリビリと電流のような快感が走った。
 
なんだ、これは…!?
 
今まで味わったことのない、
気持ち良いのかもわからないような暴力的な快感に、
視界が霞む。
 
「も、古泉っ、やだぁっ!!
…ぅ、怖、いっ」
 
必死でかぶりを振らないと、
意識まで持っていかれそうだ。
 
泣きながら訴えると、
古泉が腰の速度を緩めた。
 
「何が、怖いんですか?」
 
「これ以上、したら…っ
おかしくなりそ、で…
怖い…っ」
 
大きすぎる快感も怖かったし、
心がどんどん満たされていくような幸福感の大きさも怖かった。
 
俺はこんなに、
弱虫だっただろうか?
 
「大丈夫ですよ、キョン君。
怖くなんてないですから…」
 
強く抱きしめられると同時に、
与えられる律動が早くなる。
 
「キョンく、僕…っ
すいません、出ます…」
 
限界を伝える古泉の声に頷くと
勃ち上がった自身をしごかれ、
先端を指で押された瞬間、
白い閃光が走った。
 
「ゃ…あっ、こい、ずみ…っ
ぃ、あぁぁぁ!!」
 
「…っく…」
 
上から古泉の抑えたような声が聞こえ、それと共に俺は意識を手放した。
 
ひどい倦怠感の中、
俺はそれ以上の幸福感と、
温かさに包まれていた。
 
 
 
――――
 
長くなりすぎました…
これはもう中編ですね
 



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