[携帯モード] [URL送信]

SHORT
僕達の 1st love # 初体験(古泉side)


 
 
 
この小説は18禁表現を
含んでいます。
 
18歳未満の方は
ご遠慮ください。
 
 
 
古キョンです。
初体験な二人。
古泉視点。
 
 
 
■僕達の 1st love
 
 
 
僕の家に来ませんか、
 
そう誘ったのは、
僕と彼が付き合って、1ヶ月ほど経った今日、
放課後の文芸部室でだった。
 
僕はまだ、
彼に手を出したことはない。
キスくらいならしたことはあるが、
それ以上を彼に求めたことはまだない。
 
付き合って1ヶ月だ。
自分でも、よく堪えたほうだとは思う。
 
彼も警戒しているのかしていないのか、
涼宮さんをチラリと見たのち、
小さく頷いた。
 
 
よし、今回こそはやるぞ…
と、柄にもなく気合いを入れるのであった。
 
 
 
「お、お邪魔します」
 
彼も僕の意図を察しているのかは知らないが、
いつもよりも緊張の面持ちだ。
 
「遠慮なさらずに、どうぞ。
何もありませんが、
てきとうに座って下さい。
お茶とコーヒーどちらが良いですか?」
 
「あぁサンキュ、お茶で。
何かお前…
いつもより落ち着かねーな」
 
不思議そうに僕を見てくる彼も
随分いつもより落ち着きがなく見えるが…
 
僕も態度に出てしまっていたとは。
いけませんね、
彼といるとペースが持たない。
 
 
今日は金曜日。
彼は一度家に帰って、着替えの準備も持ってきている。
 
僕もそれなりのことはするつもりでいるし、
彼も小学生ではあるまいし、
それくらいのことは分かっているはずだ。
 
だからこそ緊張しているのだろう。
 
 
 
「…キョン君」
 
お風呂からも上がり、
時計の針は10時を過ぎていた。
 
テレビはついているものの、
ソファに並んでいるとなると落ち着かない。
 
「な、なんだ…?」
 
名前を呼ぶと、彼もぎこちなくこっちを向いた。
心なしか
声が震えている。
 
僕は心を決めて、
口を開いた。
 
「…僕は、あなたのことが…
好きです」
 
「んなこと、…知ってる」
 
直球な僕の言葉に、
俯いた彼の頬が赤く染まった。
 
「僕はあなたのことを、
もっと知りたいです。
心も体も…全てを…
僕の言いたいこと、…わかりますか?」
 
彼はコクンと小さく頷いた。
 
視線を全く合わせようとしないほどの
彼の恥ずかしがりぶりに、
思わず僕の顔まで熱くなる。
 
落ち着かないと…
僕が余裕をなくしては、
彼が熱死してしまう。
 
「その、いいですか?
僕はあなたと…したいです」
 
もっと言葉があっただろうか。
後から考えれば、
もっと言葉を選べたはずだ。
 
だが、僕も背伸びしているだけで、
本当は余裕なんて、
全くなかった。
 
「聞くなよ、…そんなこと。
俺だって、お前、と…」
 
したいと思ってる。
 
そうポツリと言われ、
僕の理性はもう飛びかけ寸前だった。
 
今すぐ押し倒してしまいたい衝動に駆られたが、
 
絶対に優しくする。
絶対に怖がらせない。
絶対に痛くしない。
 
僕の決めたことだ。
 
彼を大切にしたいし、
好きだからこそ、
自分で決めたことを絶対に守らなければ。
 
 
口づけようと
そっと彼の肩を引き寄せると、
スッと手で制された。
 
「…なんでしょう」
 
「ここは嫌だ…その、」
ベッドがいい、
 
真っ赤な顔で見つめられ、
僕はすぐに彼の腕を引いて
大股で寝室へと足を進めた。
 
 
 
「っ…!!は…こ、いずみ…」
 
彼の口内に舌をねじ込むと、
キョン君はビクリと体を硬直させた。
逃げる舌を追い掛け、絡めると
苦しそうな吐息で僕を呼んだ。
 
目を開けると、
彼の堅く閉じた目尻に涙が浮いている。
 
…可愛い…
そう思ってしまう自分がいた。
 
「…っは… 何、すんだ…
苦しいじゃねーか…」
 
しつこく舌を吸い上げ続け、
彼の体に力が入らなくなってきた頃に唇を離すと、
銀色の糸が二人の唇の間で繋がった。
 
「すいません、つい」
 
夢中になってしまって。
 
不満そうな顔をしているが、
彼が本当に嫌がっていたのではないことは
彼の膨らんだズボンを見れば一目瞭然だった。
 
 
 
「痛った…ぁ…っ」
 
入れている指は三本だけなのに
彼は指を増やす度に
痛い痛いと抑えた声を漏らす。
 
「すいません…
もう少し、慣らさないと…」
 
「…ぅ、ん…」
 
初めての感覚が気持ち悪いのだろう、
腰をよじって
うめき声を上げている。
 
前立腺というのが奥にあるらしいが、
探しても焦るだけで、
見つけることが出来ない。
 
もっと奥のほうだろう
というのはわかるのだが、
指を進めると彼が痛がるのだ。
 
「ぁう…っ、こいず、み、
…っは…」
 
「もう少し我慢して下さい…
慣れますから…」
 
僕に痛みを和らげることは、
出来ない。
 
僕に出来るのは、
ただ彼を抱きしめて、声をかけることくらいだ。
 
でもこんなに痛そうな彼を…
これ以上無理させられない。
 
「キョン君、
今日はここまでにしましょう」
 
眉をしかめて、ひたすら僕のシャツを握って耐えている彼に、
そっと声をかける。
 
「初めては辛いですから、
また今度に…」
 
指を抜いて、
彼の上から退こうとすると、
クイとシャツを引かれた。
その腕にも、もうあまり力は入っていない。
 
「キョン君…?」
 
「嫌だ、大丈夫…だから。
最後まで、しろよ…」
 
「ですが、痛いですよ。
少しずつ慣らしていくのが、」
 
「痛くない。いや、痛いけど…
これくらい我慢出来る、し…」
 
僕のものを入れるとなると、
痛みはこれくらいでは済まないはずだ。
もちろんそれは
彼も分かっているだろう。
 
それでも最後まで、
と言ってくれる彼が愛しくて、とてつもなく可愛かった。
 
「でも、痛いですよ、
多分、これよりももっと」
 
「いいからっ、大丈夫だって。
俺だってお前と…」
 
語尾がゴニョゴニョと小さくなっていく。
一人で赤くなっているが、
僕には十分伝わった。
 
「…わかりました。
でも、我慢出来なくなったらすぐに言って下さい。
絶対にですよ」
 
わかった、と頷いたが、
多分本当に痛くても、
彼は言わずに耐えるだろう。
 
早急にベルトを外し、
モノをあてがう。
 
自分のモノは、
触れたら割れてしまいそうなほど張り詰めていた。
 
「本当に、いいですか?」
 
「…いい」
 
僕の肩を掴む手が、
フルフルと震えている。
 
やはり怖いのだろう。
当たり前だ。
 
僕が彼の立場だったら、
怖くて、やめてくれ
と言っているかもしれない。
 
それでも僕を受け入れようとしてくれる彼に
答えたかった。
 
「…っいきますよ」
 
一気にいくべきか、
ゆっくりいくべきか…
 
一気にいくほうが良いと決め、
グッと勢いで腰をいれた。
 
「…っうぁぁっ…」
 
…きつい。
 
一気にいれたはずなのに、
真ん中くらいまでしか入っていない。
 
でも、一番太い先端は入っているから、大丈夫…
自分に言い聞かせ、
腰を送っていく。
 
「っ…はいり、ました…」
 
汗で張り付いた髪を掬く。
 
相当痛いだろうに、
苦痛の滲んだうめき声はあげるものの、
痛いとは絶対に言わない。
だが、目尻に浮いた涙が
その痛みを物語っている。
 
「っ…ぁ…っい…」
 
出来るだけ動かないように、
彼を優しく抱きしめる。
 
「大丈夫ですか、
やっぱり抜いたほうが、」
 
「っ大丈夫、痛くない…
だから、動けよ…っ」
 
嘘ついて。
痛くないわけがない。
 
でも彼は、僕がイくまで
絶対に終わらせようとはしないのだろう。
それなら、早くしたほうが…
 
「っすいません、」
 
彼の目尻に溜まっている涙を一舐めして、
ゆっくりと腰を引く。
 
「、く…っ」
 
辛そうな顔を見ると罪悪感があるが、
正直、すごく気持ち良い。
 
激しく注挿しそうになる気持ちを抑えて、
ゆっくりと腰を動かすと、
 
彼も慣れてきたのか、
段々鼻にかかるような声を控えめに出し始めた。
 
「ん…っぅ…ぁ…」
 
優しく腰を揺さぶると、
ピクンと体が跳ねる。
 
「キョン君、
えっと…気持ち良いですか?」
 
「わ…っかんない、けど…
何か、変な感じ…っ」
 
「痛くないですか?」
 
「っ痛くはない、」
 
まだまだキツいが、
さっきよりは動かしやすくなっている気がする。
 
挿入の衝動と痛みで
すっかり萎えてしまっているキョン君の起立に手を伸ばす。
 
「ぅあ…っ、ぁ、あ…」
 
先端を押すように握り込むと、
ビクンと中が収縮する。
 
「…っ…あぁぁっ!?
そこ…やめ、…こいずみっ!!」
 
ある奥の一点をつくと、
キョン君が高い嬌声を上げた。
 
「やめ、んぁぁっ、…っ!」
 
見付けた。
さっきから探していた、
キョンのイイところ。
 
彼自身もその部分で感じる快感の大きさが理解出来ないらしく、
しきりにやめろと訴えてくる。
 
「も、古泉っ、やだぁっ!!
…ぅ、怖、いっ」
 
必死でかぶりを振りながら
僕にすがりついてくる。
 
「何が、怖いんですか?」
 
「これ以上、したら…っ
おかしくなりそ、で…
怖い…っ」
 
これは…可愛すぎる。
彼の言葉に、僕は理性を保つのに必死だった。
 
「大丈夫ですよ、キョン君。
怖くなんてないですから…」
 
眉をしかめながらも、
薄く開いた唇からは噛み殺せなかった声が漏れている。
 
いつもは悲しいくらいそっけない彼が僕にすがりついていることが、
嬉しくて堪らなかった。
 
「キョンく、僕…っ
すいません、出ます…」
 
「…っあぁっ、くっ…」
 
限界を感じて
彼の奥をつくと、中は不規則にビクビクと締め付け始めた。
彼も同じく限界なのだろう。
 
「ゃ…あっ、こい、ずみ…っ
ぃ、あぁぁぁ!!」
 
「…っく…」
 
ビクンビクンと大きく震える彼の体を押さえ付けながら、
彼の体内からギリギリで抜いた僕も、
お腹に白濁を吐き出した。
 
 
心地好い倦怠感に倒れ込みそうになる自分の体を支え、
キョン君に声を掛ける。
 
「大丈夫ですか、
無理させてしまってすいま、
…キョン、君?」
 
体に白濁を散らしたまま、彼は安らかな寝息を立てていた。
 
単に疲れたのか、
それとも意識が飛んでしまったのか…?
 
自分と彼の体を拭きながら、
脱力した体を引き寄せた。
 
「幸せすぎて怖い、というのは
こういうことなのでしょうか」
 
もちろん返事は返ってこない。
 
けれど、
僕のシャツをキュッと握った彼の仕草は、
彼が僕と『一つになった』幸せを更に大きくさせた。
 
「愛してます」
 
 
 
―――――
 
今更ですが
初体験の二人。
 
後半のグダクダ加減に
我ながら吹きました^^;
それでもUPする人^^;
 



[前へ][次へ]

5/14ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!