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SHORT
movie theater # 映画館にて

 
この小説は18禁表現を
含んでいます。
 
18歳未満の方は
ご遠慮ください。
 
 
 
古キョンです。
映画館にて。
キョン視点。
 
 
 
■movie theater
 
 
 
「もうすぐだな」
 
「そうですね、そろそろです」
 
古泉と目が合い、
いつもの微笑みを向けられた途端、
辺りの電気が落ち、
視界が真っ暗になった。
 
 
 
映画に行かないか、
と言ってきたのは、
古泉のほうからだった。
 
俺と古泉はいわゆる
恋人同士、というやつで、
つまりデートだ。
 
恋人とはいえ、
休日に会えるのはSOS団不思議探しの時くらいで、
二人きりになれることは、
最近そうそうなかった。
 
そんな中での古泉の誘いを、
俺が断るはずもなかった。
 
 
 
今スクリーンに写る映画は
古泉の選んだものだった。
 
もうすぐ公開が終わってしまうから見たい、
という古泉の希望で、
少し遠いこの映画館に
足を運んでいたのだ。
 
 
 
「眠みー…」
 
正直、全然内容はわからなかった。
 
特進コースの古泉だとはいえ、
見る映画くらいは普通だと思っていたが…
内容が難しすぎる。
 
前半戦は何とか理解しようと試みたが、
中盤からはもう眠気との戦いだった。
 
ウトウトとしていると、
画面に集中していたはずの古泉が、
突然俺の手を握ってきた。
 
「なっ…どうしたんだ」
 
上映中ということもあって、
声を抑えて睨みつけると、
 
暗闇の中で古泉が微笑んだ。
 
「あきちゃいましたか?」
 
「いや、別にそんなんじゃ、」
 
そんなんではあるが、
折角のデートで
そんなこと言えるわけがない。
 
だが 古泉をそれを察したのか、
それとも自分の中で何かが弾けたのかは知らないが…
 
「んぅ…っ!?」
 
突然腕を引かれ、
俺が体勢を崩したところを…
 
古泉に唇を塞がれた。
 
「んむっ…っ!!」
 
こんな人がいるところなのに、
古泉は遠慮なく
舌まで差し込んでくる。
 
ドンドンと古泉の胸板を拳で叩くが、
腕を取り押さえられ、
角度を変えて何度も舌が侵入してくる。
 
「…っは…、な、何すんだっ」
 
本当は怒鳴りつけたあと、二.三発殴り倒してやりたいが、
今は映画上映中だ。
自重しなければ。
 
古泉は、そんな俺の言葉を完全に無視し、
俺の下腹部に手をすべらせてきた。
 
「ちょ、おま…っ、
映画見てんじゃねーのかっ」
 
「僕もあきちゃいましたし…
映画よりも、
あなたのことが見たいです」
 
そんな歯が浮くようなセリフ、
よく言えたもんだ。
少しは言われる方の身にもなってくれ。
 
「古泉…っ、やめ…っんっ」
 
ズボン越しにモノをなぞられて
ピクンと腰が浮く。
 
「こんなとこ、で…っ
何考えて、っんだよっ…」
 
「ふふ…キョン君も、
興奮してるんじゃないですか?
こんなに硬いですよ…」
 
「ぅ…あぁっ!!んむ…っ」
 
暗闇の中、
いつもの笑顔に黒さを混ぜ込んだような笑みで
硬く勃ちあがった先端をグリッと押され、
高く嬌声が上がってしまい、
古泉に口を塞がれる。
 
「周りの方に、バレてしまいますよ。
こんなになってるのを…」
 
「お、お前が触らなければっ」
 
「キョン君が声を我慢すれば
いいんですよ。
それとも、
我慢出来ないほど感じちゃいますか?」
 
…っこの鬼畜!!
 
よっぽど怒鳴り付けてやりたかったが、
ヤワヤワと握るように与えられる刺激にさえ、
口を開けば声があがってしまいそうになる。
 
必死で腕で口を押さえる俺を
楽しそうに見つめていた古泉は
 
恐ろしい手際の早さで
俺の既に勃ちあがったモノを
ズボンの中から引っ張り出してきて、
直にギュッと握りこんだ。
 
「んぁ…っ、っ、ん…っ」
 
こんなに声を抑えてするのは初めてだ。
 
今、斜め前の人が
チラリと振り返ったような気がする…
気のせいだよな、
気のせいに決まってる。
 
普段からも我慢しているが、
こんないつ見られるかわからない場所で…
近くには人がいるのに。
 
違う。
興奮してるとか、断じてそういうのではないからな。
 
そんな古泉の思うツボに…
なってたまるか…
 
「んぐ…っはっ…
こい、ずみ…も、離せ…っ」
 
「このまま、イってください」
 
こいつ、頭大丈夫か!?
こんなとこで、
イけるわけないだろ…っ
 
「無理、無理…だっ
ぁっん…っ…く…」
 
必死でかぶりを振るが、
何の抵抗にもならない。
 
俺のイイところを、
俺以上に知り尽くしている古泉に、抵抗出来るはずがない。
 
「も、出…るっ…ぁ…
いや…だぁ……っっっ!!!」
 
裏筋を何度も擦られ、
体が大きく震えた。
 
ヤバい、声…
と思った瞬間、
肩を引き寄せられ、
古泉の胸に顔を埋める。
 
咄嗟に古泉にすがりつき、
ビクビクと震える体を抱かれながら、
俺は古泉の掌に
白濁を吐き出した。
 
「っはぁ、は…」
 
搾り出すように何度か扱かれ、
俺はガクンと古泉にもたれ掛かった。
 
「ふふ、可愛かったですよ。
大丈夫ですか?」
 
全っ然大丈夫じゃない。
 
そう言いたいのに、
こんなとこで何してくれんだよ
…と言いたいのに…
 
タオルで手を拭っている古泉に
俺が言ったのは、
思っていることと
全然違うことだった。
 
「続き…しないのかよ…」
 
見上げた古泉の顔は、
珍しく真っ赤だった。
 
 
 
――――
 
野外プレイです。
映画館…いいですよね、
 




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あきゅろす。
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