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SHORT
water drop # お風呂にて


この小説は18禁表現を含んでいます。

18歳未満の方はご遠慮下さい。



古キョンです。
お風呂プレイ。
キョン視点。




■water drop



「くそーっ、やっぱ濡れちまったな…」

「本当にすいません…。
今、お風呂入れます」

「いいって。
俺がやったんだから」

古泉は、さっきから
ずっとこの調子で謝り続けている。

SOS団の活動が終わり、
俺と古泉が戸締まりをして学校を出てすぐ…

急な夕立に降られてしまったのだ。

俺は運よく折り畳み傘を持っていたが、
古泉は傘を持ち合わせていなかった。

そりゃお前、
入れてやるのが普通だろ。
仮にも恋人を放って、
自分だけ傘をさして帰れるわけがない。

だが、
俺一人でもギリギリの傘の中に、
更にデカい古泉もう一人入れてやると…

正直、雨をしのげるのは頭くらいのもんだ。


ということで、
濡れねずみになった俺達は、
古泉のマンションに転がり込んだということだ。


「キョン君、お風呂沸きましたので、入りましょう」

「入りましょうって…
お前も入ってくるつもりなのか?!」

「そうですけど。
別に良いじゃないですか、そのほうが早いですしね」

爽やかスマイルで気色の悪いことを言うな!!

「俺はいい。
古泉が先入れよ、俺は次に入るから」

「だめですよ、風邪ひいてしまいます」

そう言いながらも、
古泉はもう服を脱いでいる。

「恥ずかしいことなんてないでしょう。
僕達もう何度も」
「そ、それ以上は言わんでいい!!」

古泉とのいつもの情事は
思い出すだけで恥ずかしい。

「ちょ、勝手に服脱がせてくんな!!」

「あなたがノロノロしているからです。
ほら、脱いで下さい」

くっそー…
なんでこいつと風呂なんて入らないとならんのだ。

そう言いながらも、
素直に服を脱いでいる自分を、
どう説明すりゃ良いんだろうな。




「おま…っ、どこ触っ、て…っ…やめろ…っ」

「やめろと言うわりには、
きちんと反応なさっているようですが?」

クスリと耳元で笑われ、
体がフルフルと震える。

こうなるんじゃないかって、
どこかで分かっていたはずなのに…

「は…っ、こ、こんなとこで…
何考えてんだよ…っ」

「何って、キョン君のことですよ」

そのセリフ、
もっと可愛い女の子にでも言ってやれば、
もっと喜ぶんじゃないのか?


石鹸で洗っていたはずの体を、
なぜか古泉に弄ばれているというこの状況。

なに急に盛ってんだよ…

「ぁ…あぁぁっ…んぅ」

高ぶりを強く握られ、
鼻にかかったような甘い声が出る。
自分から出ている声だとは思いたくない。

「ふふ…
僕は別に良いですが、ここ、お風呂ですからね…?
あなたの声、聞かれちゃいますよ」

「な…っ、
だ、だからやめろって、…っ…」

「今やめたら辛いのは、あなたですよ?
こんなになってるじゃないですか…」

自分の先走りだか石鹸だかのせいで、
滑りがよくなっている。

「ん…っ、こいず、み…あ、あ…」

徐々に力が抜けていき、
目の前の鏡に手をつくが、
古泉に腰を支えられていないと立っていられない。

そろそろ限界が近付いてきた頃、

古泉が、目の前の鏡の曇りを
サッと拭った。

「…なっ!?んぅ…っ、や、やだ…」

目の前に写る、
真っ赤な顔の自分と目が合って…

咄嗟に顔を背けようとするが、
古泉にグッと顔を固定される。

「い、嫌だ…っ、離せよ…っ、いぁ…」

「ちゃんと見てください。
あなたが僕に、どんな風にされているのか」

こいつは、とんだ変態だ…。

嫌だ嫌だと思うのに、
なぜか視線は古泉の手元にいってしまう。

「うぁ…っ、も、う…古泉、出る…から…」

「ご自分の顔を見て、
イってくださいね」

「あっ、ぅ…くっ…あぁぁぁっ…」

鏡の向こう側で
ニヤニヤと笑みを浮かべる古泉の手の動きが早まった瞬間、
俺は白濁を吐き出した。


横から降り注ぐシャワーの湯とともに
それが流れていくのを、
俺は朦朧とした頭で
ボーっと眺めていた。


「続き…しますか?」

こいつはいつも、
こうやって俺に聞く。

答えなんてわかりきっているくせに…

俺に言わせたがるんだ。

「ここじゃなくて…
ベッドが、いい」

了解しました、
と笑顔を浮かべた古泉に抱えられるようにして、

体の水滴もまともに拭かないまま、
俺達はベッドに転がり込んだ。




なかなか乾かない俺の洋服の代わりに借りた
古泉の洋服が少しブカブカで、
何となくムッとしたのを申し添えておく。




――――
濡れ古泉&キョンが
好きすぎます。







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あきゅろす。
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