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SHORT
℃ # 発熱キョン




この小説は18禁表現を
含んでいます。

18歳未満の方は
ご遠慮ください。



キョン古っぽいかも。
キョン発熱。
キョン視点。



■℃



俺は本当に間が悪い。
まさかこんな日に、
風邪をひいてしまうなんて…


「38.1℃…結構高いですね」

俺の渡した体温計を見て眉をしかめていた古泉は、
困ったように苦笑した。

「高くねーよ…
俺の平熱は37℃だ、
1度しか変わらん」

「1℃も、ですよ。
明日は日曜日ですから、
今夜は、もうゆっくり休んでください」

上体を起こそうとしていたところを、
古泉にベッドに押し戻される。
そう、ここは古泉のベッドなのだ。

土曜日恒例のSOS団不思議探しに引きずり回され、
そのまま古泉の家に泊まるつもりでここに来たのだが…

いつもより顔が赤いとうるさく言う古泉に
無理矢理熱を測らされ、
まさかとは思ったが…

立派な発熱状態だったのだ。

「悪い、古泉…」

久し振りで、
俺も…多分古泉も、
楽しみにしていたのだ。

「そんな、謝らないで下さい。
体調を治していただくことが
まず先決ですよ。
僕も早く元気になってほしいですから、ね」

「いや… あぁ、ありがとう」

もう寝てください、
僕はソファで寝ますから、

と告げて、
古泉は寝室を出て行った。

はぁ…
俺ってタイミング悪い…

なんて自己嫌悪しながらも、
体はやはり不調だったらしく、
俺はすぐに眠りに落ちていったのだった。




今、何時だ…?

目を覚ますと、
まだカーテンの外側は真っ暗だった。

枕元の携帯の時計を見ると、
まだ深夜の12時すぎ。
布団に入ったのは9時頃だったから、
3時間近く眠っていたのか。

体を起こすと、
少し眠ったせいか、
さっきよりは体も軽くなっていて、ダルさもなくなっていた。

喉が渇いた…

古泉はまだ、
起きているだろうか。
寝ていたら、
起こさないように水だけ飲んで
もう一眠りしよう。


そう思い、
足音を忍ばせて廊下へ出る。
リビングへのドアの磨りガラスからは、
豆電球のオレンジ色の光が漏れていた。

古泉は部屋を真っ暗にして寝る派だから、
まだ寝てはいないのだろう。
それとも、ウトウトしているのだろうか。

古泉も心配していたようだから
もう大丈夫だと言ってやろう。
悪寒はするが、
しんどくはないしな。

音がたたないようにドアを開けると、
古泉が暗い中、ソファに座っていた。

なんだ、まだ寝ていなかったのか…
あいつ、何してんだ?

古泉、
と呼ぼうとして、気が付いた。

「…っく……」

古泉の、息を詰める音。
後ろ姿からでも、
肩が震えているのがわかる。

これは、もしかして、
古泉が…一人でしている…?


寝室に戻ろう、
と回れ右をしようとした時、
足がドアに当たってしまった。

…ガチャッ

しまった、
そう思った時には遅かった。

「っ、キョン、君…?」

ビクリと振り向いた古泉と
ばっちり目が合う。
き、気まずい…

「いや…、悪かった…
そういう気はなかったんだ…
何か飲みにきただけで、な…」

ソファの背もたれ越しだったし
モロに見たわけじゃない。

はぁ…今日は本当に、
何もかもタイミングが悪い。

「いえ、すいません…
僕が悪かったです。
水ですか、入れますよ」

ソファから立ち上がるが、
歩き方がおかしい。
そりゃそうだろう。
ヤってる途中だったんだから。

「なぁ、古泉…」

「どうしましたか、
お茶のほうが良いです?」

「違うっ。
その、お前…途中、だろ?
俺が続き、する」

もちろん、
古泉を辱めようとしているわけじゃない。
ただ…
古泉だって溜まってるはずだ。
そしてやっと今日出来るはずだったのに、
俺が熱を出してしまった。

この責任は、
俺がとるべきじゃないのか…?

「な、何を、キョン君…
自分で出来ますから。
熱があるんですよ、駄目です」

「別にしんどくないから。
多分熱も、少し下がってるし…
今日できなかったの、
俺のせいだから」

そう言って古泉をソファに突き倒すと、
古泉は面白いほどうろたえた。
普段俺を泣かせるドSと同一人物だとは
どう考えても思えない。

「お前は黙ってろよ。
今日は俺がするからな」

古泉の起立に手を伸ばすと、
ビクリと腰が跳ねた。

「…ぅ…あ、
やめてくだ、さい…
キョン君…っ」

「だから、黙ってろ…」

古泉に俺からやるなんて、
これが初めてだ。
いつも俺が一方的に乱されるだけで。

だから他人に手淫なんて
全くしたこともないが…
これで、出来ているのか?

「っ、やめ…キョン君、
いいです、から…」

元々自分で高められていた古泉自身は、
俺のつたない手淫でも
ドクドクと硬くなっている。

限界が近いのか、
初めは抵抗していた古泉も
毛布を握って目を伏せている。

「…く…っ、
もう、離してください、
出ますから…っ」

本当に出そうらしく、
俺の肩を押してくる古泉の腕の力も弱々しい。

「このままイけよ、」

「だ、めです…、…っぅ…」

最後の最後まで
俺の腕を押し返そうとしてきていたが、
先端をグッと握り込むと
古泉は押し殺したような声と共に、俺の手の平に白濁を吐き出した。

「…っはぁ…」

いつもは俺が先に意識を途切れさせてしまうため、
グッタリとした古泉を見ることも初めてだ。

真っ赤に蒸気した顔は、
尋常じゃないほど色っぽい。

散った白濁を処理すると、
古泉が申し訳なさそうに謝ってきた。

「すいません、
こんなことさせてしまって…」

「俺がしたくてしたんだ、
そんなこと気にするなよ。
一応熱はある身だから、
最後までしてやれないしな…」

じゃあ俺は寝る、
とさっさと退散しようとしたところを、
古泉に腕を掴まれる。

「…どうした」

「あなたも、出さないと…
このままは辛いのでは?」

なんと俺のモノは、
古泉を触っていたことで
収まりのつかない状態になってしまっていた。
俺が早々に退散しようとしていたのも、
自分で処理しようとしていたからだ。

「いや、これは、その…
じ、自分でやってくる」

「僕がやってもらったんですから、
あなたのも僕が…ね?」

腰を引き寄せられ、
古泉の手が触れる。

「う…。じゃ、じゃあ…頼む」



――――

積極的なキョン。
キョン古っぽくなりましたが
この後古キョンになるのです。






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あきゅろす。
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