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SHORT

love potion # 媚薬プレイ


この小説は、18禁表現を含んでいます。

18歳未満の方はご遠慮下さい。



古キョンです。
媚薬プレイ。
古泉視点。




■love potion



彼と友人以上の関係になってから約半年。

いくら僕達が、涼宮さん取り巻く非日常的な生活を送っているとはいえ、

体のほうは、
僕も彼も、普通の男子高校生として機能している。

であるから、
もちろん何度も体を重ねたことはあるし、
この関係を続けていく以上、
これからもその行為は続いていくだろう。

ただ、僕が思うに、

彼は少し、性に対して淡白すぎやしないだろうか。

僕が彼に触れれば、
彼も人並みに…
いや、人並み以上だと思える敏感な反応を示してくれる。


だが、
付き合って半年、
未だに彼から求めてきたことが、一度とてない。

僕からすれば反応はするのだから、
性欲がないとかそういうのではないだろう。

ああいう性格だから、
恥ずかしくて口に出せないだけかもしれない。

でも、
一度くらいは…
一度だけでも良いから、
僕も彼から求められてみたい―
そう思うのだ。



・・・


「古泉−、俺、腹減った」

「すぐ出来ますから、もう少し、待ってください」

「そーか」

ある週末の金曜日。

彼は、僕の家に来ていた。

こういう関係になってからはよくあることだったし、
彼も泊まる用意をしてきているから、その気であることは確かだ。

「お待たせしました」

「おう、サンキュ」

早々と食卓について、僕の大して上手くもない料理を待ち侘びてくれている彼には悪いが…

今回は一服、盛らせていただきました。


機関の知り合いからもらったもので、本当に効果があるのかは知らないが…
使ってみる価値はあるだろう。



「ごちそうさま。古泉、皿貸せ」

当たり前のように洗い物をしようとしてくれる彼。

いつも、僕がやります、と言うのだが、
何でもやってもらいっぱなしが嫌らしい。

最近は、彼の言葉に甘えていたのだが…。

「いいえ、僕がやりますよ。キョン君は、先にお風呂に入ってください」

「は?俺がやるって。風呂なんか後で良いだろ」

それでは駄目なのだ。

あの薬の効果が出始めるのは、飲んでから約一時間後。

彼に洗い物を任せてしまうと、お風呂に入る時間と効果が出始める時間がかぶってしまう。

「今日は鍋がありますから、僕が洗います。もうお湯もはっていますので、入ってください、ね?」

「…俺だって、鍋くらい洗えるっての。…わかったよ、入れば良いんだろ、入れば」

いつもより強めに言ったせいか、渋々といった体ながらも彼はお風呂へと向かってくれた。


本当に効いてくれると良いのだが…




「古泉…暑い」

彼がそう言い出したのは、二人ともお風呂から上がり、並んでテレビを見ている時だった。

「そうです?エアコンの温度を下げましょうか?」

「ああ…頼む」

胸元にパタパタと風を送っている彼の顔は、いつもより赤い気がする。

少し遅いなと思っていたが…
もしかして、
効果が出始めたのだろうか?

「大丈夫ですか?お顔が赤いですけど…」

「ん、大丈夫だ」

効果が出れば大体こんな感じだとは思っていたが、
実際目にすると、なんだか心配になってきた。

変な副作用とかがあったりするのだろうか…?

「もし体調が優れないのなら、ベッドに行かれたほうが良いのでは…」

「…っ、ん、本当に大丈夫、だ」

赤くなった頬にスッと指で触れると、
彼はピクンと体を跳ねさせた。

声も心なしか熱っぽい。

正直、大丈夫そうには見えない。

もし自分が薬を盛っていなければ、
即刻病院へ連れて行っているところだ。


「なぁ、古泉…」

「なんですか?」

「今日はその…す、するのか?」

これは無意識なのだろうか、それとも、わざと僕を煽っているのだろうか?

多分、前者なのだろう。

はぁ…。
無意識というのが一番罪だということを、彼は全くわかっていない。

「何をです?」

彼に言わせてみたい。

「な、何って…。それは…っ、…こ、こういうことだよっ」

赤い顔で何やら言って、彼は僕の胸ぐらを掴んで、自分のほうに引き寄せた。

キス。

いや、キスともいえないかもしれない。
これじゃ衝突事故だ。

中学生じゃあるまいし、
SEXぐらい言えても良いものを…
と思うが、

この彼の行動は、僕の理性の箍を外すには十分すぎるほどだった。


「んぅ…っ」

次の瞬間には、彼を絨毯の上に押し倒していた。

普段なら、
痛い!!とか非難の声を上げるのだが…

肩を掴んだだけで、
鼻にかかったような声を上げている。

これは、
相当キているようだ。

「んぅ…ん、ん…っ!!」

口づけながら
シャツの中に手を入れ、突起を指で弄ぶと、
彼は嬌声を上げた。

「や、やだ…ぁ…っ」

無意識なのだろうが、

僕の足に擦りつけるように、腰がゆらゆらと揺れている。

それはもう既に硬く勃ち上がっていて、
早く触ってほしいのだろう。

それでも尚、
赤く尖った胸元を指で弄っていると、

彼が焦れたように、イヤイヤと首を振った。

「な…んで、そこばっか…っ…ぁ…」

「じゃあ、どうしてほしいんですか?」

脇腹を撫でるように手を滑らせると、
キョン君はピクピクと体を震わせた。

「…ん、わ、わかってるくせ…に…」

「わかりませんね。
僕は、あなたの口から聞きたいのです」

「い、やだ…、もう…」

「ほら、言って下さい」

催促するように
目尻に溜まった涙を舐めると、
熱っぽい瞳で見つめてくる。
嵋薬のせいかそれとも羞恥からか、彼の顔は真っ赤だ。

「も…う、触って…。こ、ここ…っ触って…」

そう言うと、
彼は僕の太ももに、
ゆっくり腰を擦り付けてきた。


これだけの行動でも、
普段のシャイな彼からは想像すらできない。

「も…古泉…っ、お願い…」

まだ焦らしてやろうか、
とも考えたが、

涙目の彼に哀願されては、僕自身も我慢出来ない。

それに、
彼からのお願いも聞けたことだし…

「んっ…あぁぁぁっ!!」

高ぶった彼自身を膝でグイっと押し上げると、
彼は高い嬌声を上げ、呆気なく達してしまった。

「あれ、キョン君…。もうイってしまったのですか?」

「ぅっ…ううう…」

一度の刺激でイってしまったのがショックだったのか、
彼はえぐえぐと嗚咽を漏らしている。

「ほら、泣かないでください…。
まだこれからですよ」

まだビクビクと震えているキョン君のズボンを、下着ごと引き下ろした。




――――
キョンに
「してほしい」
と言わせたい古泉でした。
love potion…媚薬






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