[携帯モード] [URL送信]

Uターン
子どもたち
平和になり、みんなで地上で仲良く暮らしていたのだが、影に取り込んだセオドアの影響でグレイは体調を崩す。
二人で暮らしていたアッシュとその子どもチャコは、母グレイを迎えにいった。グレイの力は弱まり、影の支配権(月蝕の行使)はチャコにうつる。
急な力に戸惑うチャコ、影に閉じ込められていたセオドアを開放してしまい、殺されてしまう。影に近くなっていたセオドアに、影の支配権がうつる。セオドアは影を使って(影は本当の世界、偽の世界共通)本当の世界へ乗り込む。
それからおよそ10年後、本当の世界の悪魔アイが『スケッチブック』でチャコを本当の世界に蘇らせる。
しばらくして墓参りに訪れたアッシュ、グレイ(影からセオドアが出て行ったため、支配権はグレイへと戻り、調子はよくなっている)は、墓にチャコが居ない事を知る。
時間や空間を移動する能力を使って探偵業をしていた倫太郎に、チャコの遺体を持って行った犯人探しを依頼。倫太郎は面倒を見ている弟子のライラと一緒に、チャコとアイ、そしてセオドアの居る本当の世界にやってくる。
そのころ、セオドアは自分の遺体を探していた。本当の自分の遺体にセオドアが戻ると魔力がより馴染み、本当の世界が壊れてしまう原因になるという。本当の世界が壊れれば、派生したすべての世界は壊れてしまう。それを知ったチャコたちは、セオドアを止めるために戦う! 的な。


見た目年齢。
■チャコール・グレイ・ブロウズ 17歳 「おれ」
英雄であるグレイ、そしてアッシュの一人息子。身長163くらい。小さい! 影の悪魔。どちらかというと母親似らしい。チャコと呼ばれる事が多い。
グレイとは違い、アッシュと似たかっる〜い性格。カラッと明るい。世話好きな所もあるが、世話が上手いかと言われれば微妙である。女好きだが童貞。メンタルは豆腐以下。好きなものは女の子と甘いもの、嫌いなものはキザな男。

「シャドウ・A・レパード」
影でできた体を武器に変形して戦う。斧、ナイフ、大剣など。ピストルや大砲なども可能だが、実弾の発射は不可能。影を打ち出したり、炎を噴射したりできる。しかし、すべて自分の体なので、大砲や大剣クラスになるとかなりの精神力や魔力が必要になってくる。
影に溶け込み、影の世界に入ることができる。グレイより影の世界に適応しており、48時間程度なら居座り続けることができる。飛び込んだ影から、近くの違う影へ移動することもできる。
影の炎を噴射して、素早く走ったり大きなジャンプをしたり空を飛んだりできるが、チャコは力が弱いので、横方向にしか噴射ができないし、継続も不可能。
攻撃の力はまだまだ弱いが、晴れた日でも少しだけなら体をふたつほどに分離する力を持つ。避け切れない攻撃でも、体を一瞬ふたつにちぎることで回避が可能となる。ちぎれている間は体が硬直する(仮死状態となる)ので、完全に無防備。やりすぎるとマジで死ぬ。


■アイ・タチバナ(橘 愛) 9歳 「あたし」
セオドアが保存していた倫太郎の精子で誕生した娘。育てるのが面倒だったため、他の赤ちゃんとすり替えられて育っており、アイが両親だと思っている人とは血が繋がっていない。
お絵描きが大好きな小学校3年生。いつもスケッチブックを持っており、年齢にしては絵が上手い。あまりしゃべったりしない、大人しい子。友達もそこまで多くない。チャコが来てからは、少し明るくなった。

「メメント・モリ」
スケッチブック、として売られているものに絵を描くことで死人を生き返らせることができる。どんな空間のどんな人が生き返るかはわからないが、ある特定の人物を思い浮かべて似顔絵を描き、遺体、遺骨が全身の半分以上無事に存在していると、その人物の蘇生に成功する……かも。
基本的に蘇生した人間は半径10メートル以内のどこかに復活し、生前の記憶をおよそ70パーセントもつ。
蘇生した人間の意思決定権は最終的にアイにあり、完全な操作はできないがおおざっぱな操作ができる。
小学生のため、身体能力はそれ相応。頭もまだ子供なので、まだまともな戦力として数えるのは難しそうだ。


■アッシュ・ブロウズ 39歳くらい 「ぼく」
すっかり女装もやめ、落ち着いたアッシュ。少し身長が伸びたらしく、167センチになった。靴を高くして、なんとか170センチに見せているらしい。
落ち着いたとしても、かっる〜い性格は変わらず、威厳のある親父というものには程遠い。
「グレイ・ト・モス」

■グレイ・ブロウズ 36歳くらい 「私」
刺々しい態度も少し丸くなった。結婚してから少し女らしくなり、髪もちょっと伸ばしてみたりしている。戦いが終わってから、新しいリーダーとして忙しい毎日。息子とも一年に一度くらいしか会っていない。
相変わらず男前である。胸も相変わらずまな板である。
「シャドウ・B・レパード」

■倫太郎(アルフレッド・クリスティ) 34歳くらい 「俺」
アルフレッド・クリスティの名前はほぼ捨てており、倫太郎に名前を変えている。探偵事務所を開いてのんびり依頼をこなす毎日。
なんとなくセオドアに似てきた。グレイやアッシュとは、まだ交流があり仲良くしている。そろそろ結婚して落ち着きたいが、出会いが無いことをよく嘆いている。
「イビル・ブラッド」

■ライラ・ソーン 18歳 「僕」
サミュエルとサリアの息子。二人とも死んでいるので、叔父である倫太郎に引き取られ育てられている。近親でできた子だからか、少し体が弱く視力が弱い。
冷静でクゥルな、チャコとは正反対の人。ほとんどものに無感情。ライラを溺愛する倫太郎に対しては表面上鬱陶しがっているが、なんだかんだ尊敬している。身長高いしイケメンだからモテるよ。チャコが敵意むきだしにしているけど、別に気にしてない。

「ブラッド・ナイト」
機械の中身や内臓を、体などを切断せずに直接触れることができる。知識や医術書などがあれば、破壊はもちろんのこと、修復もできる。あらゆる動物の胎児、タマゴの中身との意思疎通が可能。
自分の血でマーキングすることによって可能になる。血がかわくと時間切れアウト。天使のため、飛べるが貧弱体質。運動能力は高いが、もやしのため持続は難しい。頭はチャコよりはいい! というかチャコがアホすぎるのである!
生きた人間から傷をつけずにガン細胞に犯された内臓を引き抜いたり、生まれそうな赤ん坊を取り出したりなど、一見してみればライラの性格も相待って残酷な力に見えるが、使い方を変えれば医者のような力になる。


■モニカ・カワジリ (川尻 百仁花)17歳「わたし」
橘家の隣に住んでいる、勉強に疲れた女子高生。憂鬱な気持ちで毎日暮らしており、刺激を求めている。身長高めでチャコいわく『中の中』。
外国人の男が沢山(チャコ、ライラ、倫太郎)が引っ越してきたため、ワールドワイドなロマンスを夢見る乙女。お転婆娘だが、根はすごく真面目な女の子。
「フォルトゥナ・アウグスティヌス」
植物を自在に操る。一気に成長させたりとか。
メインの能力は、触れたものの決まってしまった運命を無理やり変えること。どんな運命になるかは、モニカ自身にはわからない。生き物の生死にかかわる運命は変更しにくい(死に方が変わるだけ)。
落下中の食器に指一本でも触れられれば、決まっている「割れる」「その割れ方」の変更が可能。
縦に割れるはずが横に割れたり、そもそも割れなかったりするかもよっていうこと。

■ダイスケ・サイトウ(斎藤 大介)15歳 「オレ」
アイをいじめていた男の子のお兄ちゃん。チャコが注意したのをチクったため、弟からの『お兄ちゃんより背がちっちゃかった』という情報から、自信を持って喧嘩を売りにくるがぼろ負け。チャコを兄貴として慕うようになる。168センチくらい。DQNっぽいが、いい子。

■セオドア・ロックウェル 22歳くらい「僕」
サミュエルの体を乗っとっている天使。本当の世界でアイを孕み、産んだ男。アイがある程度大きくなるまで人間に育てさせている。
本当の世界で、無くなった自分の遺体を探している。遺体を取り戻し、魔力を今まで以上に使いこなして、自分を偽の世界に閉じ込めた神に喧嘩を売るのが目的。その時の衝撃で世界が壊れてしまうと、昔の人間が予言している。倫太郎よりは時間と空間を移動する力が弱い。
「ギフト」

■レヴィン 見た目16くらい「俺」
海で眠っている、本当の世界の神、竜の神サマの息子。次期の神サマで、勉強中の身である。近いうちに世界が壊れる危険を察したレヴィンの母が、勉強にちょうどいいと言ったので、人間に化けて街をうろちょろしている。
まだ母から完全に力を受け継いでいないので、大きな力は持っていない。自己中心的で、オレ様な性格。母のリヴァイアサンが死んだら、名前と記憶をもらう予定。
性別はないが、男の姿、男だと思っているので男とする。

竜の姿になると雷落としたり台風作ったり雨たくさん降らせたり地震起こしたりとかなりヤバイことができる。
……が、人型の姿だと無力。普通の人間並み。生まれた時に死ぬべき瞬間が決まるので、それ以外の時は何があっても死なない。……が、本人にはまだそれがいつなのかよくわからないようだ。大きくなったらわかるそうな。

■デイモン神父(デイモン・ストラ) 46さい
新興宗教であるソリエ教の神父。元はクリスチャン。未婚である。その時につくった教会を、ソリエ教のものにした。少年や少女に欲情する性癖を持っており、孤児や家出した子どもを何人も教会の地下に隠している変態神父。
サディストでもあるが、表面はいたってフツーのいい人そうなおじさんである。セオドアから大量の援助を受け、大きな教会(ソリエ教の本拠地)を作り上げ、管理している。

■ミカ・チャーチル(マイケル・チャーチル) 17さい
デイモン神父に引き取られた孤児の魔人。セオドアに才能を見いだされ天使へとなる(ミカエル)。
父子家庭で育ち、父に殺されそうになった時にセオドアと魔人の契約をした。いつも何かに怯えており、よく周囲を気にする。大きい音や騒がしい場所が苦手で、泣き虫。無趣味で、何事にも積極的になれない。
セオドアに従うしかないため従っているが、本当は怖がっており、人間不信ぎみ。唯一気を許せるのは、小さい頃に母が買ってくれたクマのぬいぐるみ。
「リブラ・リブス」
すべての物の重さを操作する。浮かせたり風に飛ばしたりもできるよ!
自分を一時的に重く、相手を軽くするして攻撃すると、とてつもない破壊力になる。自分を軽く、相手を重くすると、自分がかなり素早く動けるようになる、かなり脳筋な能力。
相手の重さを操作するには、相手の重さを触れるなりしておよそ把握するか、一の位まででいいから、一発で当てなければならない。単純な能力だし、使いこなすのは簡単でかなり強いけれど、臆病な性格のミカが完璧に使いこなしているかと言われると……。それでもかなり強いが!
次期の天使長候補。

■ジャスティン・ラファエロ・レッドフィールド 見た目25
セオドアの右腕的存在のちょいマッチョな熱い性格の男。
見かけによらず、傷の治療が得意なユーリスの兄。グレイ、その子どもであるチャコ、おまけに倫太郎のことを深く憎んでおり、弟の仇を取るためなら手段は選ばない。肉弾戦は得意だが、攻撃の能力を持たないため、強い能力の持ち主だと力負けしてしまう。天使ラファエル。ネロとはなんとなく仲が悪い。
喜んでセオドアに従っている。チャコやセオドア、倫太郎が絡まなければわりといい人だ。熱血漢だが頭がまわり、自分の信じたものにひたすら素直。
「ジャスティス・クウェンチ」

■ネロ・ブロウズ 21さい
アイによって五年前に召喚されていた悪魔の青年。グレイとアッシュの異父(アッシュにとっては異母)の弟になる。セオドアに拾われて本物の世界で生きてきた。自分を天使だと思い込んでおり、セオドアに従っている。顔つきは母親に似たのか、グレイやチャコとはよく似ている。蝿の悪魔。
掴みどころがなく、ひょうひょうとしている。回りくどいやりかたや喋り方を好む。シスコン気味。背は高い。
「ベルゼブブ」。

■ブランカ・ブロウズ 7さいくらい
ネロの妹。ネロと同時期に召喚されたが、生まれて間もない頃に死んだために、幼い姿で召喚されている。お兄ちゃん大好きっ子。難しいことはまだよくわからないが、兄をよく連れて行くセオドアのことはあまり好きではないようだ。幼いため、能力はまだ発現しておらず、何の悪魔かもわからない。

■ひまわり荘
ボロボロの木造アパート。外見にしては、結構中は広いらしい。二階建て、横に三部屋並んでいる。家賃は安いし壁は薄い。
橘家 川尻家 倫太郎家。

■ノストラダムスの大予言
1999年の7月、恐怖の大王がやってくるというもの。
恐怖の大王こそが、自分の遺体を手に入れたセオドア。
セオドアの魔力は空間を壊し、本当の世界と、そこから派生した偽物の世界を壊していく。ほんの少し生き残るらしいが、それは強い力を持つ倫太郎とアイとセオドアだけ。
結果は、倫太郎の『ドアー』でしっかり確認済み。

■スケッチブック
アイが持っているスケッチブック。何か絵を描くと、絵が完成した時に死人が復活する。全ての空間の死人が対象で、死んだ者を生きた状態でアイの周り半径10メートルのどこかに召喚される。その時、遺体、遺骨、遺灰などは消える。元の世界では死ななかったことになるため。アイ以外の者がスケッチブックを使っても死人の復活はできないし、アイがスケッチブック以外のものに描いてもできない。

■ドアー
セオドア、倫太郎の能力。セオドアは空間移動が得意ではないが、倫太郎は空間移動、時間移動ができる。
未来、過去、違う空間へと移動する。移動した先では、大きな未来の変更は許されない(矛盾が起きれば、空間が破壊されてしまう可能性がある)。しかし未来に関しては、起こりうる色んな可能性の中で、一番確実な未来へと行くことになる。未来はまだ確定していないため、戻った時間で修正が可能。
沢山の力を使うため、連発はできない。倫太郎ならば、ある程度連発可能。しんどいからセオドアはあまり使おうとしない。

■本当の世界
実際に宇宙がビッグバンを起こして出来上がった世界。天使や悪魔は存在しない。神話に語られているものは存在せず、ただ一匹、ニート気味な竜が海の底でゴロゴロしてるだけである。

■偽物の世界
本当の世界から派生した、本当の世界と似ている世界。いくつもあるらしい。自分の体を持っていた当時のセオドアは、ドアーを使って戦争おこしたりする。それに怒って、レヴィンの母親はセオドアを偽物の世界に閉じ込めた。
その世界が、グレイやアッシュの居る世界。

■ソリエ教
奇跡を起こす女性ソリエ(セオドアがアイを産んだ体)を教祖とする新興宗教。ソリエは死んだものとされ、今はセオドアが組織のトップにいる。わかるとおり、全てセオドアの自演によって大きくなった組織。
世界平和などを目的としているが、真の目的は、海底に眠る竜族の抹殺とセオドアの遺体の回収。

■ソリエ
アイを産んだ女の体の名前。サミュエルの体をいったん隠し、ふつうの女を乗っ取った。見た目はふつうの女だが、中身はセオドアのもの。遺伝子も、女のものだがセオドアにそっくりにできてある。魔法を使い、人々の心を集めた。
ソリエは死んだものとし、サミュエルの体に戻ったセオドアはソリエのいとこと名乗りソリエ教の次期教祖となった。

■竜族
世界で起きる全ての事柄を記憶するためのいきもの。普段は海底深くに沈んで、ゆっくりとした時を過ごしている。大きな、世界の危機となるような災害や事件が起きると、世界を守って死ぬとされている。
寿命があり、それでも死ぬ。自分の子供(竜族は多いときでも二人なので、単純に自分の体の一部を切り落としたものから変化しま自分の分身)ゆっくりと時間をかけて記憶を受け渡すと、死ぬ。

■セオドアの遺体
あまりに魔力が強いので、腐ったりせずにどこかに残されているらしい。燃えたり折れたり劣化したりしない。レヴィンの母によって、できるだけ細かくバラバラにされ、世界中に隠されている。

■生前のセオドア
本当の世界の19世紀のイギリス、そこそこ裕福な貴族の家に生まれる。姉がひとり、両親も健在で幸せな子供時代を過ごしていた。
セオドアは本当の世界に突然変異で生まれた一番最初の悪魔(分類的には悪魔である)。
強大な魔力を持ち、幼いころはなんとか自制ができてきたが、大きくなるにつれて魔力も大きくなるので、抑えきれなくなってしまう。
この頃は体の補強も必要無く、時間移動が可能。空間移動も可能だったが当時は移動できる空間が無い。
戦争や争いの原因だったり、変な病気の原因だったり。

■種族平等法
地上でみんないっしょに暮らすことにした悪魔、天使、魔人、魔女たち(人間はすべて魔女魔人となった)の権利とかは平等であるという決まり。しっかりとした決まりがほぼ存在しなかった悪魔や天使たちにとってはじめての法律。
労働した際のお給料に種族だけで差をつけたりしたらダメだよってもの。グレイが考えたもの。

■法の崩壊
偽の世界を守っていた神が死に、悪魔と天使が触れられるようになったこと。

■贄の戦い
グレイやセオドアが戦った戦争のこと。きっかけが、セオドアによる悪魔の拉致であり、セオドアは連れ去った悪魔を殺して皮や肉を剥ぎ取って自分の体としていたため、贄の戦いと名付けられた。
天使が魔界に襲いかかり、ルシファーやヒルダ率いる悪魔軍が耐えている間、人間を支配して戦力を増強するために単身地上にやってきたグレイ・キンケード。
天使のアルフレッド・クリスティ(倫太郎)を人質に、天使側の重要な人物であったサミュエル・ソーンを堕天させた。
グレイの補佐のために地上に来た悪魔アッシュ・ブロウズやルシファー、そして謎の悪魔イヴァン・アルクィンと共に、サミュエルに化けたセオドアを討ち、戦いが終わった。
……ということになっているが、実際はセオドアを殺せておらず、セオドアはグレイの手によって影の中に監禁されているのみである。
暗躍したグレイ・キンケードとアッシュ・ブロウズ、アルフレッド・クリスティは天使と悪魔の共存のために戦後も動き、ほぼ現実となった今では、グレイのみが新しい国の重役についている。


[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!