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Uターン
セオドア・ロックウェルと歴史

見た目は20代前半(22くらいの設定)の、天使。
中性的だが、なよなよした印象を持たせない。身長は174〜176センチくらい。顔には似合わず、意外に筋肉がついているため、体重は少し重い。が、ゴツゴツとはしておらず、スラッとして直線的。
体はつぎはぎで、眉から顎まで伸びる両頬の傷はとても目立つ。目は赤。目に特別な能力があるかわりに、視力は普通の人間(つまり1.0)の半分〜それ以下(0.3ほど)。鳥目のため、暗い場所ではほぼ何も見えていない。しかし嗅覚、聴覚は優れている。人間には気づかないような臭いや音に気づき、それで視力を補い、空間把握をしている。
魔力解放後は巨大な始祖鳥のような姿になる。空を滑空し、鋭い鍵爪を武器にする。魔法らしい魔法は補助魔法しか使えず、しかもヒトの形を取っている時にしか使えない。が、空中に浮く魔法や早く飛ぶ魔法等、移動補助の魔法だけで後は完全肉弾戦でも鬼のように強い。独自の補助魔法も強力なものばかり。最初の悪魔で、天使。最も強く、主から愛されている。
自己中心的。サイコパス。主のため、自分のために動く。自分を理解しない、しようとしない人は敵。嘘を平気で吐き、自分は他人を理解しようとは思わない。サディストで、肉体的精神的に相手を攻撃して苦痛に歪む顔を見るのが好き。

セオドア・ロックウェルは、初めてこの地救上に自然発生した、新しい生き物である。この地球に存在している生物は、最初に神の手によってつがいを作られ、地上に放たれる。ある程度増えていくと、ちょっとした違いを持った個体が生まれる。それを神が少しいじったり、その違いが確実に遺伝するように助ける。それの繰り返しによって、この地球の生き物は生まれてきた。しかし、普通のヒトの子として生まれたセオドア・ロックウェルは、ヒトの枠から外れた『違い』を持っていた。それはまさに別の種族であった。神の手無しで少しずつ増えていった。これがこの地球上で、唯一自然発生した種族『悪魔』の始まりである。

19世紀の中頃、イギリスのロンドンにて、少し裕福な家に生まれる。男の子なので喜ばれた。生まれたばかりの頃は特にこれといった違いはなかったが、5歳頃から変化が現れる。
何も無い空間に話しかけたり、奇妙な絵を描いたりといった行動。皮膚が硬くなり爪が鋭くなったり羽毛やウロコが出たりといった見た目など。学校でいじめの標的にされる事が何度かあったが、他の事に夢中でまったく気にしないし、何をしても怪我をしないので次第に飽きられていった。
8歳になった時、父親の事業が失敗。借金にまみれた父親は一家無理心中を考えた。母親が殺され、次は11歳になる姉ボニータとセオドアの番に。姉が大好きだったセオドアは、初めて魔力解放を行った。セオドアは父親を殺し、姉を連れて自分の家を飛び出した。
すぐに騒ぎになり、保護されたボニータとセオドアは孤児院に入れられる。普通の子供と比べればいい暮らしではなかったが、たくさんのわけあり仲間と暮らすのは楽しかった(ようだ)。
ボニータ15、セオドア12の時。孤児院は15歳になったら卒業。みんな卒業後の生活に向けていわゆるバイトをしていたので、そのへんの心配はなかったのだが。
ボニータは卒業し別の場所へ、セオドアはまだ残らなければならない。それに耐えられず、暴れるセオドア。普段は抑えていた力のスイッチが入ってしまう。ボニータの呼びかけで落ち着いたが、孤児院は血の海に、そこにボニータとセオドアだけが残った。
あるサーカスの団長がこれをこっそり見ており、行き場を無くした姉弟を保護、団員にスカウトする。魔法のおかげですぐにスターになったセオドアと、裏方で働くボニータ。
セオドアはどんどん奇妙な成長をしていく。ウロコと羽毛がどんどん増えて、もうヒトとは言えない姿になっていた。感情が不安定で、何かに怯えていた。
ボニータ18、セオドア15の頃、体内に溜め込んでいた魔力が暴走、ショーの途中に暴れるセオドア。孤児院の時のように、出演者やスタッフ、客に団長まで殺してしまう。ボニータが止めようと前に出たが、昔より溜め込んでいた魔力が多く、呼びかけには気づかず手を出してしまう。ボニータが死ぬ寸前に自分を取り戻したセオドアは、ボニータを救うために、自分の血を飲ませて契約をした(一番最初の魔女の契約)。
すぐにセオドアの血がボニータの細胞を書き換え、半分悪魔半分人間の魔女となり、意識を取り戻したボニータ。それまで側に居たセオドアは初めて涙を流し、そして違う時間、違う場所へと旅立っていった。


姉から逃げるようにして時間旅行を繰り返したセオドア。しばらくして、体の限界を感じる。あまりに魔力が強いので、ヒトとほぼ同じ材料で作られた体は耐えられなかった。それに、何回も繰り返された時間旅行によって、老化のスピードが早まっていた。
自分が死なない事に気づいていたセオドアは、若い人間を殺して皮や内臓をつぎはぎし、自分の体を作った。すぐにだめになるので、何回もやる。それに、快感もあった。いらないパーツは食べてしまう事が多かった。
☆神との出会い
様々な時間を旅し、色んな人間の人生を台無しにしたり、歴史にちょっかいを出したりしているうちに、神に見つかる。三回ほど終末を見たころだった。自然発生したヒトを越える生き物に感激し、右腕として迎え入れた。神はセオドアの能力をコピーした生き物をいくつか作り、自分の手下として動かした(天使や預言者)。
ルシファーやヒルダ等、ベテラン悪魔はこの時生まれている。このあたりに生まれた悪魔(天使)は、直接神の手によって作られたので力が強く、現在でも生き延びている。

☆『大洪水』の計画
人間たちの戦争が長く続き、悲しんだ神は沢山の雨と涙で世界に洪水を起こしてしまおうという計画を立てた。すべて流してしまい、一からやりなおすという計画。セオドアはもちろん、ルシファー、ヒルダ等、初期に生まれた天使たちに相談をもちかけた。
セオドア以外のほとんどの天使は反対し、天界を去る(堕天する)決意をした。弱い天使はセオドアが殺したが、初期に生まれた天使たちはほとんど取り逃してしまう。
堕天した天使は悪魔と呼ばれ、自分たちの力で小さな空間を作り(魔界)、自分たちの作ったルールでひっそりと生きていくことにした。

☆サマエルの眼
ほとんどの天使を失った天界は、しばらく派手な動きをしなかった。若い天使を育てるため、教育係としてセオドアが動かなければならなかったので、セオドアの能力をコピーした天使もほとんど作ることができなかった。
セオドアは、ルシファーの妻であったサリエルと、子どものサマエルの世話を特にやいた。サマエルはルシファーの血とセオドアの教育のおかげか、すくすくと強い天使に成長していく。そしてサリエルは、居なくなった夫ルシファーを忘れるようにしてセオドアに強く惹かれていった。サリエルだけではなく、セオドアも同じ気持ちだった。
嫉妬したサマエルは、サリエルの右目をくり抜き、自分のものと入れ替えてしまう。(自分の目はポイ)次にセオドアと話をしたら左目もくり抜くぞと脅した。サリエルはなんとか子どもの怒りを抑えようとするが、聞かなかった。
怒りの収まらないサマエルはセオドアに喧嘩を売るが、ボコボコにされてしまい、心臓を奪われ潰されてしまう。早く代わりの心臓を用意しなければ死んでしまう。セオドアから逃げる途中でサリエルに出会ったサマエルは、サリエルから心臓を奪ってしまう。死んだサリエルにサマエルは術を掛け、ゾンビ天使として自分のそばに置くようになった。

☆アルフレッド・クリスティの誕生
ゾンビ天使と化したサリエルの腹の中には、セオドアとの子が居た。サリエルと、とても小さな時限定だがサマエルが育児をした(サマエルはクリスをルシファーの血を受け継いだ実の弟だと思っている。天使は腹にいる期間が長い)その子どもクリスの世話をしていた。クリスがある程度大きくなると、病気でサリエルは死んでしまう。しかしゾンビ天使のサリエルが死なない。サマエルがクリスが大きくなったことを確認すると、サリエルを病気に仕立てて術をかけ、さらったのだった。
ひとりになったクリスは、セオドアに溺愛される。クリスがセオドアの実子だと知っているのはセオドアのみ。
セオドアが父親だと神にばれると、やきもちを焼いた神がクリスを殺してしまう可能性があったので公表はしなかった。神にはルシファーの血を持ったサマエルの弟だから強い天使になるだろうと嘘をついた。

☆悪魔狩り
サマエルがクリスの育児にあまり参加できなかったのは、神から悪魔狩りの指令があったからだった。魔界へ向かい、悪魔を殺すかさらうというもの。さらわれた悪魔はサマエルとサリエル達によって拷問され、耐えた者は魂を抜かれ、天使へと生まれ変わらせる。この時サマエルは、何度かグレイを目撃している。

☆クリスの堕天
若い天使たちは、ほとんどがサマエルを育てていたセオドアの姿を知らない。セオドアの愛を目一杯受けて育つクリスに嫉妬し、いわゆるいじめが始まった。つらくなったクリスは堕天した父(父親はルシファーだと聞かされていた)のように悪魔になりたいと願い、堕天する。グレイと出会い行動を共にしている所をセオドアに見つかるが、グレイはクリスを人質に取り、セオドアを追い払った。


☆セオドアの魔法
【マリオネット】
人の意識をうっすらと操り、自分のほぼ思い通りに動くよう仕向ける。約五秒、指一本でも相手に触れられれば発動可能。悪魔や天使に対しては油断していたり、注意が自分以外にいっていないと難しい。目の能力のため、相手が見えていないと発動不可。
【コントローラー】
完全に人間・悪魔・天使・魔女魔人の思考、感覚を乗っ取ったり、一部の記憶を消す。発動するためには、対象に何か自分の体液を取り込ませなければならない。
【メモリー】
血を取り込み、遺伝子の情報を記憶する。記憶した遺伝子を使って、取り込んだ時点での相手のクローンを作ったり、化けたりする。
【ドアー】
時間旅行をしたり、空間移動をする。発動にはかなり時間がかかるので、戦いにはほぼ使えない。
【パッチワーク】
皮膚と皮膚、骨と骨をくっつける。メモリーを使えば、傷跡を残さず治療できる。死んだ者を治しても生き返らない(息さえあればかなりの致命傷でもパッチワークが間に合えば大丈夫)。治せるものは生物のみ。


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