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*Special*
魔法
「おぉ…なんという事だっ…。」

「レチェーナ…レチェーナ目を覚まして!!!」

ここは、レチェーナの部屋。
レチェーナは、フリルたっぷりの天蓋付のベットに寝かされてました。
レチェーナは、ピクリとも動きません。
まるで、死んでしまったように深い深い眠りに就いています。
そのそばで、王様と王妃様は泣き崩れていました。
先程、掃除中のメイドに倒れている所を発見されたのです。
その周りでは、忙しなくメイド達が働いていました。

ガチャ

すると、そこへ…。
赤・青・緑の妖精達が来ました。
王様が至急城へ来いと伝えてあったのです。

「王様………!!!」

妖精達は、王様の元へすぐさま跪きました。

「おぉ〜。今は、そんな事はよい。それよりも、我が姫が…レチェーナが…。」

「わかっております。王様。レチェーナ姫の事は聞いております。」

妖精達はそう言う。

「なら、レチェーナはどうしたというんだ。眠ったままではないか!」

王様は、少し掠れた声でそう言う。
そんな王様を見て、3人の妖精達は顔を見合わせる。
そして

「…姫は、100年後の今日に目覚めるはずです。」

赤い妖精はそう言う。
続け様に青の妖精は

「しかし、目覚めるには王子様の口付けが必要です。」

最後に緑の妖精が

「もし、その日がすぎたら…姫は、一生眠り続ける事になるでしょう。」

と言った。

「…では、姫はあのまま100年も1人で眠り続けなければならないのだな?」

「…はい、残念ながら…。」

妖精達は、伏目がちにそう言う。

「…あなた、私。レチェーナをあのまま1人にさせたくないわ。」

王妃は、涙ぐみながらそう言う。

「…そうだな。なにか、方法はないかのか?」

王様は妖精達に尋ねる。

「はい、あります。時間を止めればいいのです。つまり、城中のすべての人々を眠らせればよいのでし。」

赤い妖精はそう言い

「そして、100年後に目覚めるようにするのです。姫の
目覚めと共に…。」

青の妖精と緑の妖精がそう言う。

「ほう…。それは、良いな。王妃よ、どうじゃ?」

王妃は、ハンカチで涙をぬぐいながら

「えぇ。いいと思いますわ。」

こうして、レチェーナが18歳になった頃城の時も中の人も時間が止まりました。

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あきゅろす。
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