*Special*
魚成山散策
ガサガサガサ…
茂みという茂みの間を通り抜ける。
山の傾斜はだんだんひどくなる。
小さな3人には、とても酷だ。
「ねぇ〜。大ちゃん、金の蝶はどこにいるの?」
千穂は泣きそうな声でそう言う。
「きっと、まだもっと奥なんだよ!ほら、俺が引っ張ってやるから頑張れるな?」
大騎は千穂の小さな手を握る。
「うー。悠ちゃんも〜。」
千穂は、悠介の手を握る。
3人は前をひたすら歩く。
だが、歩いても歩いても緑ばかりで金の蝶など見つからない。
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