*Special*
花冠
「今日のお弁当は何かな〜。」
みんなそれぞれお弁当の蓋を開ける。
「わぁ、タコさんウィンナーだ〜!」
千穂は歓声をあげる。
「僕のは、甘い玉子焼き入ってるよ。」
「俺は、からあげ入ってるぜ!」
ほのぼのなランチタイム。
お弁当を食べ終えると少し休憩した。
「千穂ちゃん、何してるの?」
悠介は千穂に尋ねる。
千穂はなにやら草花で編んでいるようだ。
「えっとね〜…今花冠作ってるの!」
千穂は手を動かしながらそう言う。
「おーい。やっぱり金の蝶みつからないぜ?」
大騎は、少しこの周りを探っていたのか頭に葉っぱがくっついている。
「うーん…やっぱりもっと奥かな?」
悠介は、少し考えこむ。
とそんな時
「出来た!」
という千穂の声が聞こえた。
「何だ〜?千穂、それ何?」
大騎は千穂が手にしている物を指差す。
「花冠だよ〜。この辺に咲いてる花とか使って作ったの!」
とえっへんと軽く胸を反らして自慢げに言う。
「へぇ〜。すごいね〜。」
悠介は感心する。
「えへへ〜。はい、これ2人にあげる!」
千穂はそれぞれに花冠をかけ自分にもかける。
『ありがとう。』
それから、3人はまた冒険を始めた。
金の蝶を探して…。
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