*Special*
エーデルワイス
どれ位時間が経ったのだろう・・・。
辺りは相変わらず木々に囲まれている。
ジジジジジー。
「おっ、アブラゼミ発見〜!」
大騎はひょいとそれを捕まえる。
ミーンミンミンミーン。
「あっ、ミンミンゼミもいるよ〜。」
千穂がぴょんぴょん跳ねて指差している。
「うーん。なかなか、見つからないなぁ。」
悠介は辺りをきょろきょろと見回す。
さっきからこんな感じで、ぜんぜん金色の蝶が見つからない。
また、少し歩くと開けた場所に出た。
白い花が咲き乱れている。
「すっごい綺麗〜!これ、何の花かな?」
千穂は花を摘みながらそう言う。
「えっと・・・これは、エーデルワイスだね。」
悠介は、いつの間にか植物図鑑を開きそう言う。
「エーデルワイスって歌なかったっけ?」
大騎は聞く。
「あるよ〜。先生と一緒に歌ったもん。」
千穂は、自信満々にそう言う。
「花言葉は・・・思い出だって。」
「思い出か〜・・・なんだか素敵だね♪」
千穂はうっとりとそう言う。
「そんな事より腹へらねぇ?」
大騎は、お腹をさすってそう言う。
「そうだね〜。じゃあ、ここでお弁当食べようか♪」
千穂はそう言って、レジャーシートを敷いた。
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