*Special*
出発進行〜!!!
次の日。
今日は、絶好の冒険日よりだ。
真夏の太陽がさんさんと差している。
「おっし。みんなそろったか?」
大騎は、虫取り網を天高く掲げてそう言う。
「うん。」
「ちぃもいるよ〜☆」
悠介と千穂がそれぞれ返事をする。
「そんじゃ、出発〜!!!」
『進行〜!!!』
3人はおーと声高らかに元気よく冒険へと出発した。
今回の冒険の目的は『幻の金色の蝶』を捕まえる事。
その、金糸の蝶はこの3人の秘密基地がある魚成山(うおなざん)の奥地にあると云われている。
そう、そこが目的地なのだ。
「そういえば、なんで大ちゃんは金色の蝶がほしいの?」
千穂は大騎に尋ねる。
「ん?そりゃあ、かっこいいからに決まってるだろ☆」
大騎はあっけらかんとそう言う。
「・・・相変わらず、バカだな。」
悠介は、眼鏡を押し上げながらそう言う。
「泣き虫悠介に言われたくないやい!」
バチバチと2人の間に火花が散る。
「何やってるの2人共〜。ちぃ先に行っちゃうよ〜。」
千穂は2人の遥か先を歩いている。
「あっ、ちょっと待ってよ〜!」
「そうだぞ。俺を置いていくな〜!」
2人は慌てて千穂を追いかけた。
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