*Special*
別れ
もう、日は暮れ家に帰る時間になりました。
レチェーナは、早く帰らないと怒られてしまいます。
「あっ、早く帰らないと…。」
レチェーナは、花冠を作っていた手を止めすくっと立ち上がる。
「えっ…ちょっと、待って!」
少年は、今にも走り出しそうなレチェーナの手を掴みます。
「えっ…何!?」
レチェーナは少し驚きます。
「これ…あげる。このリボンのお礼。はいっw」
少年は、レチェーナに何かを渡しました。
それは…綺麗な細工が施されている雫型のガラス玉だった。
「うん。これは、水晶っていう石なんだってw自分の身を守ってくれるみたいだよ♪」
少年はにっこりと笑う。
「えっと…いいのこんな大切そうなもの?」
レチェーナは尋ねる。
「うん!あっ、僕はラピス。ラピスだよ♪」
ラピスは、レチェーナとは反対の方へ去って行った。
ラピス…瞳がラピスラズリ色の金髪の少年だった…。
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