*Special*
V
「つむぎ、流れ星!あっ、流れ星がいっぱい降ってくる!」
その言葉にぱっと空を見上げると、キラキラと大量の星が夜空を駆け巡っていた。
「すごい…!」
その光景は壮大で、綺麗で、心のシャッターが止まられないほど。
私の涙はいつの間にか止まっていた。
「つむぎ、早く願い事しよう!」
「うん!」
『いつまでも、ずっと、一緒にいられますように!』
「つむぎ。つーむー。つむちゃん!」
「ん……う?」
大きな手に優しく体を揺すられる。
すると、淡い水色の瞳が開くと深い夜空のような瑠璃色とかち合った。
まるで、あの時の星空のよう。
「しずく!?」
それが、雫だって気づくのに相当かかった。
[back][next]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!