*Special*
てる子とアメワラシ3
「あっ。そうなんです。今すぐ雨を降らすのを止めて下さい!」
率直すきたかな…?
「ハァ!?…そんなの無理よ。私は雨降らしたいの。梅雨なんだからいいじゃない。」
ツンと澄まし顔でアメワラシは言う。
「梅雨だからって、遣りすぎも良くないんですっ!地上の皆さんめ飛び上がる。
一瞬、雲が弾け霧が周りを包んだ。
「わっぷ!…キャ!」
影がゆらりと揺らめき、アメワラシは手に持っていた唐笠をてる子に振りかざす。
てる子は、とっさにそれを交わす。
「ぼっ、暴力は反対ですっ!」
「何が暴力よ。私は言ったわ。力付くで私を止めなさいって!」
アメワラシは容赦なく唐笠を振り回し、一旦離れると唐笠を広げ水の雫がてる子に向け放たれる。
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