*Special*
4
「あっ、あの憂兎さんにお礼をしたくて…えっと…えいっ!」
雪乃が祈る様に手を組む。
すると、パァァァと体が光りそれに吊られ雪がキラキラと輝き出した。
そう…いわゆる"ダイヤモンドダスト"だ。
「おわっ…すっげー!!!」
僕は心にその風景を心に焼き付けるように必死に見入る。
そんな、憂兎に雪乃は微笑み彼の元へ走り寄る。
「憂兎さん…私からのクリスマスプレゼントです。」
雪乃は憂兎の手を握りそう言う。
「雪乃…ありがとう。」
僕も雪乃の手を握り返す。
真冬の…聖なる夜の奇跡。
1人の少年と小さな雪の子は決して離れまいと手を握りしめた。
[back]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!