[携帯モード] [URL送信]

*Special*
2

「ハァ…やっと見つけた。雪乃、勝手にどこかに行っちゃだめだろ?」

雪乃と呼ばれた女の子は、ぴくっと少し驚き振り返る。


「あっ…あう。ごっ、ごめんなさい…です。」

雪乃は慌てて腰を折る。


「わかればよろしい。ほら、風邪引くぞ?家へ帰ろう?」

僕は、雪乃に手を差し延べる。

雪乃は素直に手を握ったが、名残惜しそうに後ろを振り向き遠く彼方を見つめる。


そこには何もない。

ただ、真っ白な世界が広がっているだけ。



[back][next]

3/5ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!