ブラック★ボーイズ
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「とんだカマトト野郎だな、オイ」
「カマトトって…ああ、さっきのこと?君が銃なんか出そうとするからじゃないか。あそこで僕があの人達やっちゃってたら、君は次にどう動いたんだろうね」
ああ怖い怖い、と自分の肩を抱きながら西園寺はわざとらしく言った。
確かに、あのままでは入学前の新入生にしては酷な学校生活の始め方(というかその前に退学だ)をしていたかもしれない。西園寺なりの配慮だったのか。
袖下の銃を無意識に握り締めていた。
「俺は、もう…撃たない。撃ちたくない」
決めたんだ。足を洗うって。だから、
「冗談でも簡単に殺せとか言うな」
人が死ぬのは、もう見たくない。
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