2。
『きゃーっ渚様だー!』
『今日もかわいー!』
『ほそーい、折れそう・・でもそれがいいっ』
『なんであんな可愛くなれるのー?』
『お前のほうが可愛いって』
『もーダーリンったらww』
『今日はお一人なんだー』
『ご飯ご一緒したーあいw』
食堂に入るとざわざわと一気にうるさくなった。
いつものことなんだけど、今日は徳田君がいないから余計にうるさい・・・。
徳田君がいつも周りを静かにしてくれるからなんだけど・・・。
でも好かれるのは嫌な気分じゃないから僕はなんだか照れてしまう。
てゆうか忘れたら駄目だけど、ここ男子高だからね!?
誰!?そこのバカップル!
「徳田君早くこないかなー・・。」
きゃあああああああ!!!!!!
「え!?なになに?!」
ざわざわしていた食堂が一気に歓声のオンパレードになって、僕は思わず耳をふさいでしまった。
こ、この歓声の凄さは・・・。
ふ、と前を見ると滝が割れたように人が左右によけていく。
その真ん中にいたのは
「・・やっぱり会長さんだったんですね・・・」
「やあ川島君、久しぶりだね」
ふわりと王子様スマイルで僕の元に来てくれた会長さん。
温室に行ったあの日からあまり会ってなかったから凄く久しぶりに感じる。
『明智様と渚様の2ショットがみれるなんてっ』
『今日はなんていい日なんだろうっ』
『あー、写真とりたい!!!』
『ひとつの絵画みたい・・・・』
「ふふ、騒がしくなっちゃったね。」
「そりゃあ会長さん格好いいから・・・」
「それを言うなら川島君は可愛い・・あ、また言っちゃったね、ごめんね?」
「いえっそんな・・・」
僕だって一人の人間だからこんなに困ったような笑みを見せられたら少し顔が赤くなる。
ど、どうしたらいいんだろう・・・
「?川島君顔、赤くない?熱があるのかな、大丈夫?」
「ふえっ!?」
きゃああぁぁぁぁぁ!!!!!!
会長さんの顔が近い・・・っ
会長さんのおでこと僕のおでこがひっついてる・・・。
わー、綺麗な肌・・・。
「んー熱はないみたいだけど・・・。体調悪いなら保健室にでもいく?」
「へっい、いや、大丈夫ですっ」
「無理しちゃ「おい!!何やってんだ!!!」
後ろから聞きなれた声が聞こえた。
凄い怒ってる声だけど・・・・。
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