1。
あれから1ヶ月が過ぎた。
徳田君いわくストーカー被害はまだ続いてるから用心しろといわれてるけど今だに僕自身に危害は加えられていない。
ストーカーされてるから気をつけろといわれ続けて4ヶ月。
さすがに僕もそこまで馬鹿じゃないからストーカーなのはわかってるけど、僕からどう動けばいいのかわからないし・・・・。
「誰なんだろ・・・・」
「何がだ?川島?」
「あっ」
授業中なのをすっかり忘れ窓の外を見ていると側に先生が立っていた。
「すみません・・・。」
「考え事か?そんな難しい顔してるならこの問題解けるよな?」
「はあい・・・えーと・・・」
教室の前まで出て行き黒板に答えを書いていく。
「できました・・・?」
「お、やるじゃないか、さすがだな川島。」
「ありがとうございます・・・」
「お前らも川島を見習えよー」
一応僕は学年テストで3位までは入ってるんだけど、5位以下になっちゃうと寮の部屋が一人部屋じゃなくなっちゃうんだ。
「だから、お前の普通のところがみてみたいっつの・・・。」
「え?徳田君なんか言った?」
「いや、なんも・・・」
実は徳田君は僕の前の席で授業中とかよくお話したりするの。
キーンコーンカーンコーン・・・・
「川島、帰ろうぜ!」
「うん!僕お腹すいたー。」
「じゃあ食堂寄っていくか?」
「わーい!」
授業が終わって徳田君と食堂に行くことになった。
「おっ川島ー!ちょっと手伝ってくれないか?」
「へ?僕?」
食堂に行こうとしたところを先ほどの数学の先生に呼び止められた。
その手には結構な数のプリントが詰まれている。
「先生、俺がやりますよ?こいつ力ないし笑」
「徳田が?そうだなー、じゃあ徳田頼んでいいか?」
「うぃーす!てゆうことだから先食堂行っててくれよ、すぐ追いかけるから。」
「え、いいの?僕も手伝うよ?」
「お前じゃ無理だって!な、すぐ戻るから。」
「・・・わかった、早くきてね」
「おう!」
真っ白な歯を見せてニカッと笑った徳田君は先生の方へと走っていった。
僕が頼まれてたのに、よかったのかな・・・。
確かに僕じゃ運びきれないけど・・・。
とりあえず食堂で待ち合わせっていってたし、僕は食堂でも行っとこうかな?
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