2。
「徳田君を気にしてるのかい?」
「へっあ、ごめんなさい・・・」
食堂に手を握ったまま連れて行かれて今は生徒会専用椅子に座ってる。
いつもの食堂から階段を上ると二階に生徒会専用の所があるんだけど、下を見ると食堂に来ていた生徒達がこちらをみていた。
恋人同士になったこと、もう広がってるんだろうな・・・。
「・・・後悔してる?僕と付き合ったこと。」
「え・・・」
「僕は生徒会長だし、確かに親衛隊もあるよ。人気がないなんても思っていない、これから渚に迷惑かける時もあると思う。」
「智明先輩・・・」
「でも僕から離れていかないで欲しい、やっと、やっと僕の想いが伝えれて恋人同士になれたんだ。渚を離したくない。」
バッと告白の時のように手を握り真剣な目のまま
「渚は僕が全身全霊かけても守るからね!」
「っ・・は、はい・・・」
この人は僕を何回照れさしたら気が済むのだろう・・・。
「あれー?君って天使ちゃん?」
「あ、副会長さん・・・。」
「ちっ・・・」
あれ?今智明先輩の方から舌打ちみたいなのが・・・気のせいかな・・・
階段を上ってきたのは生徒会の副会長さん。
名前は確か“柊 薫”先輩。
金髪に青い目はカラーコンタクトだと思うけど智明先輩よりも少し身長が高いみたい。
生徒会って顔が第一条件なのかな?
「ね、入学式で一目惚れして追いかけてたのってこの子だよね?智明」
「・・・そうだよ」
「さっき噂で聞いたんだけど付き合えたんだって?」
「・・・そうだね」
「よかったじゃん!お前ずっと片思いだったもんなーこれでストーカー行為も「柊!!」
「え・・・」
智明さんの声が食堂に響き渡る、智明さん、そんな大きい声だせたんだね・・・。
にしても、ストーカー行為って?
「まさか、今までのって・・・智明さん?」
「ちがっ」
「今まで靴箱のとか、手紙とか、あれは全部智明さん?」
「聞いてくれっなぎ「やだっ触らないで!」
手を握ってこようとする智明さんの手を振り払って立ち上がる。
智明さんは悲しそうな目で僕を見つめてるけど、僕はどうしたらいいのかわからなくって、食堂を飛び出した。
副会長は後ろから、あちゃー、とか、あーあ、とか色々聞こえたけどそんなのどうでもよかった。
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