3。
「徳田君・・・。」
「川島!こいつに何かされたのか!?」
「何かって何もされてないよ?会長さんはただ熱をはかってくれただけで・・・」
「熱?」
僕の言葉がまだ信じられなかったのか凄く怒った顔をしながら徳田君は会長さんの顔みた。
「そんな怒らないでくれるかな?えーと、野球部のエースの徳田君だよね?」
「・・・なんで俺のこと知ってるんスか」
「そりゃあ有名だからかな?文武両道を誇るこの学園では君が入ってからの野球部は凄いと聞いているからね。」
「詳しいんスね」
「一応生徒会長だからね、これでも」
凄く怒って失礼な態度をとってる徳田君に関係なく会長さんはずっと笑顔のままで対応している。
やっぱり大人だ!
「川島、本当に何もされてないんだな?」
「もう!何疑ってるの?会長さんが何かするわけないでしょ?それより、先生のお手伝い終わったの?」
「あ、ああ、即効で終わらしてきたぜ!」
「ごめんね?僕が頼まれたのに・・・ありがとう」
感謝の気持ちを込めて今日は僕がご飯おごって、徳田君にお腹いっぱい食べてもらおう!
あ、会長さんも一緒にどうかな?
忙しいかな?
「あの、会長さん、よかったらご飯一緒にしますか?」
「なっ川島!なんで誘うんだよ!」
「え?この間温室案内してもらったし・・・」
「ありがとう、川島君。でも生徒会の用事があるから今日はこれで失礼するよ、番犬君にも噛まれそうだしね。」
くすりと笑って立ち去っていく会長はやっぱり優雅で、徳田君は最後の会長の言葉が気に入らないのか、また不機嫌になってしまった。
番犬君・・・もし徳田君が犬なら・・・ドーベルマンみたいかも
「川島、飯食うぞ!嫌なことがあったときには食うのが一番だからな!」
「え?何か嫌なことあったの?」
「お前はもう何も喋んな」
ひどい・・徳田君・・・・
あれ?
そういえば会長さん・・・
何しにここにきたんだろう?
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