傷心男女
プロローグ
もしこの世界に物語が紡がれているとしたらおそらく僕は主人公にはなれない。
そんな権利神さまかなんかに自分はとっくに奪われている。
この世界に希望もなにも見出せないんだ。
そんなこの世界に絶望している僕を先生は職業柄わかるのかもしれない。
「なぁお前の人生お前が主人公なんだぞ」
なんてことを心配して言ってくる。
でもそんなの一般論だ。
いや、数年前なら「あたりまえだろ」と笑いながらいえたと思う。
でも、もう僕には何も無いのだ。
僕は今、高校2年だけれど青春というものをまったく感じない。結構サボったりしている。
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