小説 (短編・中編)
ゲシュタルト崩壊(5)
不意に人の気配を感じ、振り返る。

「あ、ルーシィさん。おはようございます。」
「おはよう、ルーシィ。」
と、腕に白猫を抱いた、青髪の可愛らしい少女がそこに居た。
「おはよう。ウェンディ、シャルル。」

青髪の少女と白猫が、
辺りをキョロキョロと見回し、顔を見合わせ小首を傾げる。
次いで真っ直ぐに、琥珀色の瞳を見据えた。

ギクっと、その琥珀色の瞳が揺れるのにも構わず、
青髪の少女と白猫は…

「ルーシィさん、ひとりなんですか?」
「ナツはどうしたのよ?」

あの、呪いの呪文を唱えた…。

「あぁぁぁぁ。もぉ…。もぉ…。
『ナツはどうした』がゲシュタルト崩壊よぉぉぉぉ…。」

崩れ落ちる金髪に、
「ル…ルーシィさん!どうしたんですか!大丈夫ですか!!」
と、右往左往する青髪の少女の腕の中で
「崩壊したのは、ルーシィの精神ね…」
と、哀れむ瞳で呟く白猫だった。



『ナツはどうした』いちごもゲシュタルト崩壊il||li_| ̄|○il||li




[*前へ][次へ#]

5/7ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!