小説 (短編・中編)
甘い呪縛(おまけ)
ようやく落ち着いたのか、
腕の中に抱きしめていたナツが…コテンと力を抜き、
そのままルーシィに身体を預けるように全体重をかけてきた。
突然力を抜かれ、うまく支える事ができなかったルーシィは、
ナツを抱えたまま、コロンと後ろに倒れてしまい、
結果、ナツがルーシィの上に覆いかぶさる形でベッドに沈み込んだ。

「んー…。」
「ちょっと…ナツ…。うひ…ひ…。くすぐったい…。」
「んんんー…。」
「せめて、そのグリグリするの…。ひ…ひひ…。やめ…。」

ナツはルーシィの大きな胸に顔を埋め、
その心地の良い柔らかな感触を堪能すべく、グリグリと押し当てていた。

「……マロ。」
「へ?何?」

ルーシィの甘い花のようにいい香りに包まれながらの、
このマシュマロのような柔らかな感触…。
思わずそれが、甘い砂糖菓子であるかのような錯覚に陥った。

ふと…この甘い砂糖菓子はどんな味がするのだろう…
そんな思いが、ナツの脳裏を過った。

少し顔を持ち上げ、キャミソールから、零れ落ちそうになりながらも、
どうにか収まっている、大きな膨らみに視線を移した。
キャミソールからはみ出してしまっている膨らみの、滑らかな素肌をペロリと舐めた。
すると、ビクンと華奢な身体が跳ねたかと思ったら、
聞いたことの無い、甘くて切ない吐息がルーシィの鼻から漏れ出た。

「ふぁ…んっ……。って、どこ舐めてんのよ!!」
「甘い…。」
「はぁ??…って…ちょっと…ん…ナツ…ぁ…」

パチンとナツの中で何かが弾ける音がした。
少し舐めただけでこんなにも甘いのだ。
もっと舐めたらもっと甘いのだろうか…。

大好きなお菓子を与えられた子供のように、
ナツは夢中になってペロペロと舐め始めた。

無意識にその手は、キャミソールの薄い布の上から
マシュマロのように柔らかな感触を確かめるかのように、
揉みしだいていた。

ルーシィは這いずり回る舌先がくすぐったいのか、
身をよじりながら、ナツの顔を引き離そうとしていた。

そんなルーシィの身体から力を奪うように、
ナツが与える甘い刺激は徐々に激しさを増していった。

「やべぇ…。止まんねぇ…。」
「あ…つい…。ナツ…な…んか…変…。」
「あぁ…。オレも変だ…。」
「も…やめ…。ん…ん…ぁぁ。」
「無理だ。」
「無理って…何、勝手な…ぁあ…は…ん…。」
「もう…戻れねぇよ…。」
「あ…ぁん…」

スルリとたくし上げられたキャミソールから、
たゆんと大きく揺れながら、柔らかな乳房が零れ出た。

既に赤く充血し硬く勃ちあがる、
小さな蕾を舌で転がす様に舐め回せば、
下に組み敷く女体がいやらしく、腰をくねらせる。

おそらく、己と同じように下腹部へと集まる熱に、
知らずその秘部が疼いているのであろう…。

クチュン…クチュン…と艶かしい音を立てながら、
下腹部…脚の付け根へと舌を這わせると、淫靡な香りが鼻腔に絡みつく。

ナツはおもむろにルーシィの下着を降ろし、力の抜けた脚を開脚させた。

「こっから、ルーシィのやらしいトロトロが出てるぞ?」
「やだ…そんなトコ…見な…ひゃぅん!!」

秘部に顔を寄せると、ナツは溢れる蜜をベロリと無遠慮に舐め上げた。
すると、 ビクンッとルーシィの身体が大きく跳ね上がる。

その反応に気を良くしたナツが、亀裂に這わせるように舌を動かした。

「あ…ナツ…」

しかし、まだだ…。
まだまだ楽になどしてやるものか…。

チロチロと秘部を這う舌に反応するように、ルーシィの身体が小刻みに震えだす。
ナツは更に刺激を与えるべく、その穴へと指を射し入れた。
幾度も抜き差しするにつれて、ヌプ…ズプ…と粘液が纏わりつく音が、
より粘り気のある音に変わってゆく。

「ルーシィ…ここすげぇ事になってんぞ。ふはは。」
「ん…んん…ナツ…あ…ぁぁ…」

焦らして焦らして…
その身体が、本能の奥深くから求めるまでは、
甘い苦痛を与え続ける。

グジュグジュとわざと卑猥な音を立てながら、
ルーシィの中を掻き混ぜる。
奥へ奥へと指を射しコリコリとした部分を攻めつづける。
ルーシィの呼吸が速くなり、咥えこんでいる指をギュウギュウと締め付け、
腰が浮き上がり絶頂を迎える寸前で、指を引き抜く。
それを何度も…何度も繰り返すうち、ルーシィが疼く身体に痺れを切らし始めた。

「ふぁ…ぁ…ナツ…そんなに掻き混ぜちゃ…」
「なんだよ…」
「あ…もぅ…はぁ…はぁ…。」

ねだるように腰をくねらせながら擦り寄る華奢な身体を
ギュッと逞しい腕の中に包み込む様に抱きしめた。
そして、低く甘ったるい声色でナツはフッと息を吹きかけるように、
ルーシィの耳元で囁いたのだった。

「ほら、どうして欲しい?」
「や…いじわる…。」
「いじわるなんかしてねぇよ。ルーシィ、ちゃんと言わねぇとわかんねぇぞ?」
「お願い…ナツの…欲しいの…」
「よくできました。」

ナツはニヤリと不敵な笑みを浮かべると、
赤く充血するほどに膨れ上がった、己の肉棒を、
粘液でベトベトに濡れているルーシィの秘部へとあてがい、
そのままずぶりと、奥まで挿し射れた瞬間、
プクリと腫れ上がった、小さな蕾をナツは親指で思い切り押しつぶした。

すると、電気が走ったかのような刺激がルーシィの全身を走り、
ビクビクビクと身体を大きく痙攣させ、
ナツを咥えこんだまま、ギュゥっと締め上げた。

「う…あぁ…ぁぁぁ…ぁう…う…」
「つ…。ルーシィ…絞めすぎ…。」

ナツは、涙を流しながら首を横に降るルーシィの腰を強く引き寄せ、
己の欲望のままにさらに深く深く突き上げた。

何度も…何度も…
その感触をルーシィの中に刻みつけるかのように。

君を失う事のないよう、
この檻の中に閉じ込めてしまえばいい。
オレの腕の中で、一生君を飼い殺しにしてしまえばいいんだ…。

そう…何があっても、君はオレのもの。

「悪りぃ…ルーシィ…。」
「ふぁ…ん…んぁ…ナ…ツ?」
「オレ…やっぱ、お前の事…」
「ぁ…い…ぁあ!ナツ…あ…いや…そこ…あぁ……」
「このまま、壊しちまうかもしれねぇ…」
「ぁ…ん…んん…は…ぁぁ…ダ…いっちゃ…あ…」
「好きなだけ、イケよ…」

ルーシィの唇へ吸い付くようにキスをしながら、
甘く痺れるような快感を幾度となく与え続けた。
オレ無しでは君が生きていくことが出来なくなる程に…
その身体に刻みつけよう…。

歪んだこの愛…
君に向かうは凶器となるのか…
それでもオレは…

「愛してる…ルーシィ。お前はずっと、オレのもの…。」

月光に照らされキラキラと輝く君の瞳には強い光が宿り、
射抜く視線は正に凶器…。

さぁ…早く…
その瞳でオレを射抜いておくれ…

「あたしもよ…。あたしはずっと、ナツのもの…。」

愛という名の枷をその足に付けて、
君と一緒にどこまでも堕ちて行こう…
このまま二度と浮き上がる事が出来ないように…

コレデキミハ、ズットオレノモノ。



ウフフ。

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あきゅろす。
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