小説 (短編・中編)
小春日和(1)
(あれ…?この匂い…)

蜜蜂が甘い甘い花の香りに惹きつけられるように、
無意識に己の足が、その香りの元へと向かう。

少し歩くと、湖畔のほとりに座っている人影が見える。
すると、隣をふよふよと飛んでいた相棒が、小さく声を上げた。

「あ!ナツ。ルーシィだよ。本読んでるのかなぁ…。」

頭に思い描いていたその人が、
自分の目の前に現れた事に頬が綻ぶのを、
真横で飛んでいる相棒に気付かれないように、
マフラーをグイッと引き上げ緩んだ口元を隠しながら、
「…なぁ、ハッピー。そっと近づいて驚かしてやろうぜ」
と、耳打ちする。

すると、前足を口元に当て
「くふふ。きっとルーシィ、跳び上がるよ。」
と、ニヤリと笑いながら青猫は翼を閉じた。



隊長!!ターゲットを目視しました(☆`△´)ゞビシッ!



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あきゅろす。
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