汗疹
「痒いんです」
「え、なにが」
「背中と首筋がとても。ほら」
「……わっ、真っ赤になってる!あせもじゃないか」
「やっぱり。ああ痒い。汗も滲みるし。毎夜あれでは、治りませんし」
「毎夜は君が誘ってくるから……エヘン」
「汗だくで絡むのもとてもいやらしくて興奮しますが、やはりエアコンをつけて下さい。痒くて集中できません」
「またそんな明け透けな……エアコン苦手なんだよ」
「じゃあ僕はどうなってもいいと」
「そういう話じゃなくて」
「汗フェチだったんですか」
「いやあのね、まぁぬるつくのは嫌いじゃ――」
「やらしい……」
「はぅわわ」
おしまい
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