鶴
「さーさーのーはーさーらさらー」
「ん?もしや今日は七夕」
「そうですよ。山から笹を切って来ましたから、短冊に願い事を書いてくださいね」
「切って?いいのか……?ところで、その願い事を見た君がなにかしら行動を起こすという寸法じゃあないの」
「いやだなぁ、貴方が嫌がる事なんて、結 果 的 に したことがありますか?」
「い、嫌な言い回しを……そういう君は願い事は書いたのかい?」
「見ます?」
「いや……いい」
「さぁ早く書いて」
「ふっ、実はすでに」
「えっ、これ折り鶴じゃないですか」
「書いて折ってみたの」
「ぬぅ……小細工を」
おしまい
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