月
「今宵は月が綺麗ですね。十五夜にはいくらか早いですけれど、月の兎がこしらえた団子にお酒で月光浴と洒落こんではみませんか」
「構わないけど、ウサミミカチューシャは勘弁してくれないか……」
「またそんな素直でない」
「………」
≫≫≫
「君は僕を誤解しているようだが、僕は別にコスチューム・プレイに関心があるわけではないんだよ」
「嘘おっしゃい。昨夜は随分と激しかったじゃありませんか。ウサミミをつけただけなのに」
「……団子か酒になにか仕込んで――」
「そんなに?」
「む……」
おしまい
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