[通常モード] [URL送信]

☆小説☆
A
*
レジの女の子が、普通の袋に詰めようとしたから、慌てて、

「すみません、プレゼント用にしてくださ―――」

「え?はい……?」

言いかけてハタと。

レジの女の子もちょっと不思議そうな顔をする。

男物のネクタイ。

俺も男。

それでプレゼント用のラッピング。

確実におかしいかもしれない。

「え、えっと!日頃お、お世話になっている人に渡すので……!」

「かしこまりました」

ニコッと笑って用意をしてくれる。

嘘はついてないぞ!

でも、ちょっと不自然だったかも。



やっとの思いで買ったネクタイ。

きゅっと胸に抱きしめる。

高野さん、喜んでくれるといいな。




[*前へ][次へ#]

2/6ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!