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クロムハーツ









「あれはすぐに大規模な親衛隊ができるな」

「うんうん、それにしてもあの孫様1年にしては堂々としていて、いかにも将来有望って雰囲気だったなー」

「…」

「幸?どうかしたのか?」






入学式はおわり、全校生徒がゆっくり本校舎に向かって歩みを進めている。俺たち3人もその波に違わず歩みを進める。
どこか落ち着かない雰囲気が学校全体を覆っていた









「いや、ごめん。ちょっとぼーっとしてただけ」

「あ!まさか孫様に惚れちゃったとか?」

「っ!ば、バカなこと言い出すなよ」

「あやしいなー」







ニヤニヤ顔で茶化してくる栄人に内心掻き乱されながらもなんとか平常心を保つことに必死になっていた俺は、後から注がれる視線に気づくことはなかった






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