クロムハーツ 3 正直この学園に来てから金持ちの息子に対してあまりいい感情を持っていなかった。自分の物ではないのに権力を振りかざし、自分より下の者をゴミのように扱う者もいた。 だからと言って全員そんな奴らではない。中には頑張っている人もいるし心優しい人もいる。どうやら孫は後者らしい。 「金持ちも大変なんだな。まぁ俺には関係ないけどな」 「俺にも無縁なことだな。じゃあ先にホールに行っている。サボるなよ?」 「わーってるよ。孫様も気になるしな。行ってらー」 直樹と別れた俺たちはHRを受けてから担任の指示に従いホールへと向かった 普通の学校ならクラス事に並ぶと思うが、この学園は自由席のため早い者勝ちだ。人気の生徒会を近くで見るため親衛隊がこぞって席を狙う姿はもう名物のような者だ。 俺と栄人はそんな争いとは無関係な2階の席に座り、式が始まるのを待った [*前へ][次へ#] [戻る] |