ここしかなくて… 1 新しい制服も着慣れ、学校生活にも余裕が見え出した6月。仲のいいグループができ楽しく毎日を過ごす学生達。俺もその中の1人だった 俺の名前は藤澤 誠。16歳、高校1年生だ。 今日もまた平凡な俺の平凡な毎日が幕を開けた−−−− 「誠!おっはよー☆」 「おぅ!おはよー、千里」 朝からテンションの高い声で挨拶をしてきたコイツは中学校からの腐れ縁、宮本 千里だ。ついでに言うと【平凡最高同盟】の仲間だったりする おいっ!今ネーミングセンスないって言った奴出てこい!平凡はいいんだぞっ!最高ぢゃないか! まぁそんなことは置いといてだ(←おぃ!!)、俺は自分の席に着き、荷物を置きながら俺の後の席の、もう1人の【平凡最高同盟】の仲間に挨拶をした 「おはよ、凜」 「うん、はょ」 いつもながら本に目を向けながら挨拶に答えたのは春日 凜、高校になって出来た友達だ 俺達はだいたい3人で過ごしていることが多いんだ 千里はテンション高めのお調子者。噂話なんかがすごく好きだ。 その反対って言えるのが凜。暇さえあれば本を読んでいる。だからと言って暗いわけぢゃない。 なんだか合わなそうな俺達だが、毎日楽しい学校生活を送ってたんだ。この時までは… [次へ#] [戻る] |