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霊圧の中の君






“緊急伝令、流魂街六番隊担当地区にて強大な霊圧を感知。
現地に向かい現状を把握せよ”






*********







「っ!!な、なんだぁ!この馬鹿デカい霊圧は!?

虚…じゃねぇな…朽木隊長!総動員で向かいますか!?」




「…いや、その必要はない。

…恋次、行くぞ。」


「は、はい!」


それはとても強大な霊圧だった。
隊員のほとんどが震え上がるくらいに…


だが、その霊圧に悪意、殺意などの感情は感じず
俺は「寂しさ」の悲鳴を感じた。


それは朽木隊長も同じだったのか、2人だけでその地区に乗り込むことになった。





「なんだこりゃ…」



現地に着くと体にピリピリと感じる痛いほどの霊圧。


隊長は顔色一つ変えなかったが俺の額からは汗が滴る。


そして巨大な穴。




端から端が見えないくらいのバカでけぇこの穴を強大な霊圧と砂煙が渦巻いていた…



『―――』

「た、隊長!」

「…誰かいるな。」


俺は刀を抜き、隊長と共に中心部分へと瞬歩で近づいた。




そこにいたのは、
目は虚ろで何も纏わず、真っ白な肌を土で汚し、俯いたまましくしくと泣くガキだった。




「が、ガキ!?
…ってことは、この霊圧はコイツが!?」


そう言い終えるが先か、隣に居た隊長は刀を抜きそのガキの首にあてていた。




「…何者だ。」

『…っく、ぅ、』

「隊長!相手はガキじゃないっすか!そこまでし「黙れ。お前には聞いていない。」…すいません…」


隊長の霊圧はあがりガキは涙を流す。

















((ぼくは…っ…だれ?))

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あきゅろす。
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