迷いの答 「で、どこの隊に行きたい?」 不思議そうな顔で恋次を見る蓮 それもそのはず。 蓮は他の隊を知らないのだ 否、話では聞いているが行きたい隊など考えたこともなかった。蓮は頭をひねり良く考える。 「んーそうだな、俺的には五・十三あたりがいいと思うけどな。」 恋次は雛森とルキアの顔を思い浮かべる。 なるべくなら話しやすい隊員がいる方がいいだろう。 この二人なら自分もよく知っているし雛森に至っては子供好きだ。 ルキアはよく解らないが朽木家の人間でもあるし蓮と面識があるかも知れない、そう恋次は考えたのだ。 「隊長はどうです?」 白哉の方を見ると蓮も一緒に顔を向ける しかし白哉の表情は変わらぬまま「好きな所に行けば良い」とだけ言う。 蓮は考える。 よく解らないがここにきて六番隊の死神と総隊長である山本としか関わりのない自分に“オトモダチ”を作るチャンスが来たのだ。嬉しいことこのうえない。 しかしどこも知らない隊ばかり。 『えっと…、あ!モモちゃんにあってみたい!』 蓮のいう“モモちゃん”とは五番隊の雛森桃のことである。 以前、恋次から恋次の友達(同期)の話を覚えていたのだ。 「雛森か、いいじゃねぇか!ねっ!隊長!」 「…五番隊には私が話を通しておく」 そういい白哉は蓮たちに背を向け隊長室へと入っていった。 「(…五番隊…… ――藍染惣右介――)」 はじめの一歩 (この胸騒ぎは一体、) [*前へ][次へ#] [戻る] |