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遊学の始まり

















各隊へ舞う蝶



その命を聞き護廷十三隊が大きく変わる事となる。







****






「隊長…それ本当なんですか!?」

「…」

「蓮が…




一番隊に入るなんて…!」







地獄蝶が知らせたのは蓮にくだった新たな命

その内容とは


<謎の霊圧、そして“地獄”との関わりがあるかも知れぬ蓮を野放しにはできない。今まで六番隊で面倒を見てきたが蓮の持つ斬魄刀が妖刀であることが解った今普通の魂魄としては扱えない。
よって蓮は試験無しの一番隊所属の特別隊員および重要保護認定人物として各隊をめぐり様々な死神としての知識を増やし、その力を我々の仲間“死神”として使用することをここに命ずる。
そして各隊の隊長および副隊長は蓮に力となるべきものを指導すると共に全力を持ってその命を保護することを命ずる。>




これが蓮、そして隊長達へ命じられたのだ。




白哉はこの中で一番の不安が頭を過ぎった。それは“各隊をめぐり”というところだ。



隊主会でのあの騒ぎ、加えて蓮が“地獄”と何らかの関わりがあることが解った。



護廷十三隊は皆が皆、浮竹や卯ノ花のような死神ばかりではない。


…自分もその一人。



蓮と出会ったときは出方によっては斬ろうとした。それは今でも変わらない。



蓮が己達にとって危険因子になるというならば、その時は迷いなく蓮を斬るであろう。






…蓮と出会って少し変わったと白哉は思う。




このような考えを持ちつつも蓮を心配する己がいる



蓮と接することを楽しく思う己がいる






「(…蓮の影響か、)






誰しもが蓮の影響を受けるとは限らないが己自身が1番の影響を受けている事で蓮なら他の隊でもやっていけるのかもしれない、何らかの影響を与えてくるのかもしれない・・・そう思わずにはこの命を受け入れることができないと白哉は心の中で思う。




「で、隊長。蓮はいつから?」


「…明日。どこの隊かは蓮が決めれば良い。」



「・・・明日っすか、やっぱ急ですね」



恋次もどこか納得のいかない様子。



そのとき隊主室で昼寝をするというなんとも恐れ多い事をしていた蓮が目を覚ましたようだった。



『ん…びゃくにぃ?れんにぃ?』

「おう、起きたか」

「…」

『うん、あのね!あのね!お外でおひるねしてるユメをみたの!おひさまがキラキラしててきれいだったんだよ!』


今見ていただろう夢を子どもながらに一生懸命に説明する蓮。

恋次はその様子に笑みを浮かべながらもどこの隊に蓮が行くのかが不安でたまらない

「蓮」

口を開いたのは白哉


『、なに?』



「明日より別の隊に行ってもらう。」



『え、』
















(『なんで?』)
(「命令だ」)
(『…』)
(「と、友達作ってこいって事だよ!え、遠足みたいな;」)
(『えんそく?』)
(「お、おう!(頼む!わかってくれ!!)」)
(『・・・そっか、えへへ。オトモダチかぁ』)
(「よかったな!蓮!(通じたーーー!;)」)


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