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朽木白哉












恋次が部屋から出ていって
しんと静まる部屋。


その沈黙を破ったのは蓮。


『なんて、よんだらいいですか?』


オドオドしいが、しっかりと白哉の目を見て。



「…朽木白哉だ。好きに呼ぶといい。」


白哉の前とは違う優しい声に嬉しくなった蓮は初めての笑顔をみせた。

『じゃ、じゃあ!びゃくにぃって呼んでもいい?!』


返事が返ってきたのが嬉しかったのか、前に乗り出し白哉の着物を掴む蓮。


その手をみやる白哉。


「(この子どもが…)」


それがいけなかったと感じた蓮は急いで手を離した。

『ご、ごめんなさい…』


「いや…かまわぬ。


…蓮、と言ったな、」

『は、はい!』


「…これからは“六番隊”で面倒をみることになった。
規律を乱す者はいらぬ。
お前もきちんと生活をすれば問題はない。


…なにかあれば私か恋次に聞くといい。」


『…うん!』


処分無し、六番隊にて様子をみる。

というのが総隊長の下した結果だった。

処分無し。



おかしいことこの上ない。

だが総隊長にも考えがあるのだろうと白哉はそれを受け入れた。


しかし、最初は五番隊にいくはずだったのだ。





六番隊に残すよう提案したのは、紛れもなく朽木白哉。


恋次に懐いたのもあるが、

それよりも自身の側に置いておきたかった。


蓮の何かに惹かれた白哉。


これから蓮の善き理解者になるやも知れない。



















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