末来学園
-12-
「はぁ・・・(そんなことだろうと思った・・・)」
違うのかぁ・・・
「もう行くぞ」
境はエレベーターに先に乗り込んだ。
「ま、待って!」
ピッと電子音がして、境がドアを開ける。
「広ーい!」
最初、自分の部屋の広さに驚いたけど、ここはもっと広い。
「もう慣れた。」
「え」
慣れるものなのかな?否慣れちゃいけないよ!
「ほら、入って」
入口で突っ立ってると、境が背中を押し中に招き入れた。
「・・・」
もう、何も言えない。
なんで、シャンデリアがあるの?・・・地震のとき、落ちてきたら怖いな。
「凌」
「うん?」
「落ちてこないから」
「・・・うん」
落ちてこないのかー。安心だね!でも、ちょっと・・・ちょっとだけ、落ちちゃうところ見たかったな。
「風呂入るか?」
そんなことを考えていると、境が尋ねてきた。
「うん!」
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