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知らない雨に焦がれる。
お客さん
「ママぁ、お話ってなあに?」

「なぁに?」

鈴乃がお母さんにきくとオウム返しのように後にツナが続ける。

「あのな、今からパパの仕事のお友達が家に来るんだ。だからみんなでお迎えに行くんだ。」

もしかして、九代目!?
ツナが初めて死ぬ気の炎を灯す話?

「そう。だから、2人ともかわいくしなきゃ。」


****


というのが数分前。
ツナは普通の服を勝ち取ったが、鈴乃は何故か幼女趣味な服を着せられた。
今は幼女だから当然と言えば当然だが。

「おぉ、九代目!こちらです!!」

「やぁ、家光。」

「こっちがワイフの奈々。それから、息子の綱吉と娘の鈴乃です。」

「私はティモッテオ。
きれいな人だ。家光には勿体ない人な。」

「いやだ、ティモッテオさんったら。」

奈々は両手で頬を覆って照れている。
最初、鈴乃は家光と奈々の間に、綱吉は奈々の反対隣にいたのだが、九代目が見えると、奈々の後ろに隠れてしまった。

「こんにちは!」

鈴乃は家族以外の初めてのリボキャラに逢えて緩む頬を抑えながら元気いっぱいのあいさつをした。

「こんにちは、鈴乃ちゃん。
綱吉君もこんにちは。」

九代目の言葉に綱吉はさらに奈々の陰に隠れた。

「つー君もご挨拶しなさい。」

「……こ……こんにちは……」

それだけ言うと、また奈々の後ろに下がった。

「さぁ、いつまでもここにいるわけに行けませんから、家へ行きましょう。」

家光の言葉で沢田家ご一行は移動を始めたのだった。

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