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知らない雨に焦がれる。
ガールフレンド

四人で談笑していると奈々や居候たちの声と一緒にかわいらしい声が聞こえた。
二つの足音は綱吉の部屋へ近付いてくる。

「ツナ君?
あっ、山本君と獄寺君もいたんだ。多めに買って良かった。」

顔を覗かせたのは綱吉の片思いの相手、京子だった。

「京子ちゃん!?どうしたの?」

綱吉は慌てて立ち上がって尋ねる。しかし、それに答えたのは別の人物だった。

「ツナさん、ハルもいますよ!
商店街で偶然お母様に会って、お呼ばれしたんです!」

「あれ、ツナ君。その子は?」

京子が鈴乃を見つけて、尋ねる。その言葉に綱吉が答える前に反応したのはハルだった。

「ツナさん!まさかガールフレンドですか!?
ハルという者がありながら!!」

よよよ…とハルは崩れ落ちて目元を抑える。

「ち、違うよ!」

「スズはツナの妹なのなー。」

大慌てで否定する綱吉とそれに補足する山本。
鈴乃が自己紹介すると京子とハルも元気に自己紹介を返した。

「そうだ、早く下に行かないと!
みんな待ってるよ。」

「お母様がたくさんケーキを買ってくださったんですよ」

京子とハルは片方ずつ鈴乃の手を引いて部屋を出て行った。
残った男子三人も顔を見合わせて後を追った。

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