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知らない雨に焦がれる。
再び、再会
鈴乃が山本に再会した翌日。奈々が居候たちを連れて買い物に出ている間。
静かな沢田家にチャイムの音が響いた。
居間にいた鈴乃は自分の方が部屋にいる綱吉より玄関へ近いためにドアの前に立った。
ドアを開けると、そこには二人の少年が立っていた。
二人とも友人である綱吉またはその母親である奈々が出ると予想していたのだろう。見知らぬ人物が沢田家から出てきてキョトンとしている。
先に復活したのは、銀髪の方だった。

「てめぇ何者だ!?十代目に何のようだ!」

声を荒げるが、鈴乃は動じずに叫んだ。

「おにーちゃーん、お客さーん!!」

すると、バタバタと音がして階段の上に綱吉の姿が現れた。

「獄寺くんと山本!!どうしたの?あがりなよ!」

「十代目!こいつが………」

「俺の妹の鈴乃だよ!他のファミリーとかじゃないから!!」

獄寺が騒ぎだしそうな気配を察し、綱吉は先手を打つ。

「スズも上に来てよ!!紹介するから。」

「わかった。ジュース持ってく!
さ、上がってください。」

獄寺は鈴乃若干頭を下げて、山本はまだ放心状態のまま靴を脱いだ。
鈴乃は扉を閉めてキッチンへ入った。

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