知らない雨に焦がれる。
VS.リボーン
楽しい鈴乃歓迎会も終わり、寝るために部屋に戻ると、先客がいた。
「ちゃおっす、スズ。」
「リボーン………先生……?」
「リボーンでいいぞ。敬語もいらねぇ。」
「わかった、リボーン。」
「家光からは何を聞いた?」
「お兄ちゃんをボンゴレボスに育て上げるためにリボーンっていう凄腕のヒットマンを家庭教師につけた、ってことだけだよ。」
「そうか。」
一通りの問答が終わると二人の間に沈黙が降りる。
鈴乃は笑顔のまま、リボーンは無表情のまま互いに目を離さない。
沈黙を破ったのは、鈴乃。
「他にも何か?」
「あぁ、そうだな………。
お前は何を知っているんだ?」
鈴乃はリボーンが記憶のことを言っているのだと悟った。
鈴乃はにっこりと笑顔を浮かべた。
「何のこと?」
「いや、なんでもないぞ。気にするな。」
リボーンはピョンとベッドから飛び降りると、小さい体で器用にドアを開けた。
「リボーン。」
鈴乃の呼びかけにリボーンは振り向いた。
「おやすみ。」
「あぁ。よく休めよ。」
リボーンはパタンとドアを閉めた。
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