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知らない雨に焦がれる。
修行の成果
朝食の後本当に鬼のような修行が始まった。
昼食の頃にはヘロヘロになり、初めて食事の偉大さを感じた気がした。家光に助言されて朝食を増やしていなければきっと倒れていただろう。
昼食後も容赦ない指導が待ちかまえていた。しかし、三時間ほどで終わると鈴乃やバジルのような世間で児童や学生と呼ばれる年代の者が集められ勉強時間。
修行の疲れでうとうとしても、容赦なく叩き起こされる。

そんな生活を鈴乃は二年間続けた。
当然、朝のランニングは20周以上になったし、バジルや他の同年代の子どもたちと対等に戦えるようにもなった。
そして、一番の目的であった雪を操る能力の特訓。
能力の制御も自在に操ることもできるようになった。
何も変わらず修行を続けていた鈴乃に家光が帰国を告げた。
鈴乃が六年生になる四月から地元の小学校に通うことになった。理由は兄である綱吉がボンゴレ十代目候補として、最も有力になったからだ。
帰国を数週間後に控えたある日、ボンゴレ本部へ家光、バジルと三人で赴いた。鈴乃は自分たちに与えられた待合室を探していた。こうなったのも、鈴乃が少し部屋を出た時に興味本位に行きと違う道を辿ったからだ。
要するに、鈴乃は迷子になったのだ。

「10分まえのあたしのアホー。」

大の大人が五人思いっきり広がって歩けるほどの廊下に立っているの見渡す限りは自分一人。
独り言をつぶやくも、寂しさが増しただけだった。

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あきゅろす。
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